ノドグロとクラフトビールがウリのラーメンバーが恵比寿に登場

東京ウォーカー

石川・金沢に本店を構える「ABRI」が東京に進出。2018年7月7日、恵比寿に「Ramen & Bar ABRI Ebisu」をオープンさせた。ノドグロ煮干しスープのオリジナルラーメンに加え、ノドグロを使った一品料理やクラフトビールも自慢。夜はもちろん、昼からも“ちょい飲み”できる。

「のどぐろ煮干しオイスターフロマージュらーめん」(昼1,000円・夜1,080円・だしめし付き)。3種のチーズがあっさりスープを劇的に変える


ラーメンは“ノドグロ煮干し”100%スープの淡麗系


麺メニューは、能登半島の珠洲の塩を使った「のどぐろ煮干しだしらーめん」(昼800円・夜880円)と「のどぐろ煮干し醬油らーめん」(昼820円・夜900円)の2種が基本。ともにあっさりだが、ノドグロの上品な旨味をしっかり感じられる。

また、こってり派には「のどぐろ煮干しオイスターフロマージュらーめん」(昼1,000円・夜1,080円・だしめし付き)もおすすめ。

「のどぐろ煮干しだしらーめん」がベースで、そこにパルメジャーノ、マスカルポーネ、エメンタールの3種をブレンドしたチーズをトッピング。パルメジャーノのコク、マスカルポーネのミルキーさ、そしてエメンタールのとろみと塩味が重なり合い、あっさりスープが劇的に変化する。こってりとクリーミーな味わいで、気仙沼産の無添加オイスターソースの酸味がアクセントに。その絶妙なバランスがあとを引く。

また、卓上のマダガスカル産のブラックペッパーをひと振りすると味が引き締まり、また違った印象に。そして残ったスープにのどぐろだしの「だしめし」を入れれば、シメはリゾットも楽しめる。

【写真を見る】スープの熱でとろけたチーズが中細ストレート麺とよく絡む。無添加オイスターソースのほんのりとした酸味がアクセントに


夜はノドグロ料理をつまみ、クラフトビールで乾杯!


そしてラーメンとともにもう一つのウリがクラフトビール。北陸産をはじめ、各地から厳選したオール国産で常時6種ほどを用意している。

一押しは「凪‐アマリロケルシュ」(Sサイズ800円・Mサイズ980円)。地元の醸造所「金澤ブルワリー」のタンクを借りて製造しているオリジナルで、金沢以外で飲めるのはここだけ。アメリカ産のホップとドイツスタイルの酵母を独自にブレンドしていて、フルーティな風味と麦芽本来のビターな味わいのバランスがよく、飲みやすい。

「のどぐろだしのおでん盛り合わせ」(1,080円)や「のどぐろだしのたこ焼き」(6個600円~)など、ビールが進むオリジナルのつまみも豊富にそろう。なかでもぜひ味わいたいのが「のどぐろの昆布〆フィッシュ&チップス」(ハーフ1,800円~)。

金沢・近江町市場で仕入れたノドグロを昆布ジメにし、フィッシュフライに。衣にはラーメンの麺にも用いられている北海道産小麦「キタノカオリ」を使っているのもこだわり。カリっとサクサクで、小麦本来のほのかな甘みも感じられる。そして衣に包まれた主役のノドグロ。ふんわりと軽い食感で、脂もしっかりのっていて舌の上でスーッと溶けていく。

ラーメン店とバーの2つの顔を持つ「ABRI」。夜はドリンクオーダー制で、ラーメンのみの注文は不可なので注意を。昼はノドグロ煮干しのラーメン、夜はノドグロを使った料理&クラフトビールで、北陸の味覚を堪能しよう!

「のどぐろのフィッシュ&チップス」(ハーフ1,800円)。自家製のタルタルソースと醤油のもろみマヨネーズで。ビールは「凪‐アマリロケルシュ」(Mサイズ980円)


店主の牧野陽子さん。「クラフトビールは北陸を中心に全国各地からセレクト。随時入れ替わるのでいろいろ飲み比べてみてください」


1面ガラス張りの明るい雰囲気で女性一人でも入りやすい。夜はバーとして営業しているため、ラーメンのみの注文は不可


店内はシンプルな造りだが、箸入れに九谷焼を用いるなど、随所にこだわりが散りばめられている。奥には6~8名用の半個室もあり


取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦

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