福岡・春日中央通りにできた豚骨の新星「ラーメンきいち」。店主は博多豚骨の横綱格「博多だるま」で腕を磨き、“重厚感と食べやすさ”を両立させた独自の味を突き詰める。2018年、福岡ラーメン界は非豚骨のニューオープンが目立つなか、「福岡はやっぱ豚骨ったい!」と主張する直球豚骨の出店は頼もしい限りだ。
豚骨3種の部位の黄金比で絶品スープを煮出す
「ラーメンきいち」は、店主の築地喜弘さんが夫婦で迎えるアットホームなラーメン店。目指したのは“重厚感がありながら老若男女食べやすい豚骨ラーメン”。そこには、名店で修業した築地さんの技に、奥様の女性目線のアドバイスがうまく取り入れられている。
「材料に使う豚骨は頭骨、背骨、ゲンコツの3種の部位。豚頭は甘味、背骨はコク、ゲンコツは余韻を出してくれるんです」と築地さん。豚骨の髄から旨味を絞り出し、背脂も足したスープに、福岡「ヤマタカ醤油」の元ダレがふくよかな旨味、風味を添えている。
ラーメンのお供には「ネギ辛めし」がオススメ。刻みチャーシューの上に、ゴマ油、ラー油であえた白髪ネギがたっぷりとかかり、濃厚な豚骨ラーメンとベストマッチ。
春日、那珂川エリアを訪れた時には、ぜひ思い出してほしい実力店だ。
[ラーメンきいち]福岡県春日市上白水4-56 / 092-558-2330 / 11:30〜15:00(LO14:30)、17:00〜21:00(LO20:30) / 木曜休
取材・文=上村敏行、撮影=長崎辰一
J.9