世界文化遺産・下鴨神社が幻想空間に!チームラボが手がける光と音のアートイベント開催

関西ウォーカー

下鴨神社正面鳥居


世界文化遺産・下鴨神社と糺の森(京都市左京区)では、光と音のアート空間「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab ーTOKIO インカラミ」が、9月2日までの夜限定で開催されている。手がけるのは、アート・サイエンス・テクノロジー・デザインやプログラマ・エンジニアなど様々な分野のスペシャリストで構成されたデジタルアート集団・チームラボ。アートによって、人間と自然、自分と世界との新しい関係を模索。2年前に同所にて開催されたが、更にバージョンアップ。神社という神聖な場所での芸術空間は、より一層、幻想的な空間となり、来場者を魅了している。

呼応する、たちつづけるものたちと森ー下鴨神社 糺の森


アート空間にはいろいろな大きさの球体が配され、人が触れると反応して色が変化する。そして、木の光も同じように呼応し、音色を響かせる。球体は波紋のように周りに伝播する。糺の森では、たまご型の球体「たちつづけるものたち」が参道に待っている。

参道では「呼応する、たちつづけるものたち」が。


参道奥から色が変化していき、その先で、球体に触れた存在をうかがわせる。


球体の青色に反応し、周りの木々も青色に


球体は、子どもたちの絶好のかくれんぼスポットにも♪


大きさは人の身長より超えるものもある


人が通り過ぎ際に触れ、球体が揺れ動くことも



楼門


浮遊する、呼応する球体 ー下鴨神社


楼門を超えると、まんまるい形の「浮遊する、呼応する球体」が、風や人の動きに反応し、ゆらゆらと浮かぶ。一方、舞殿や橋殿には、触れることが出来ない球体が配され、厳かな雰囲気を醸し出している。

風が吹いて、球体自ら揺れ動くことも


ふわふわと浮かぶ球体を揺らしたり、写真をとったり様々な楽しみ方ができる。


楼門からの光に反応し、球体がその色に変化する


舞殿には整然と並ぶ球体が


猪子寿之氏(チームラボ代表)からメッセージをいただきました!


「ここは人と自然の営みが長く続いてきた場所で、千年以上続く都市に、こんなに多くの森があるというのは、世界でも珍しいと思います。今回は、そんな森と神社を活かしたアート展になっています。夜に、この森を歩くことはないと思うので、この機会に長い時間に想いを馳せてもらえたらいいなと思います。また、人は、自然の営みと共に、ずっとあり続けるものです。自然の営みがなければ、人は生存できないけれど、都市にいると、あまりにも複雑に発展し過ぎて忘れてしまう。ここは、そういう意味で、自然と人の営みがずっと続いてきた場所だから、自分という存在が連続性の上にあることを、この空間を歩きながら思い出してもらえたらいいなと思っています。」

オープニングセレモニーにて 猪子氏(中央)


●イベントDATA「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab -TOKIO インカラミ」

会期:平成30年8月17日(金)~9月2日(日)

時間:18:30~22:00(最終入場21:30)

会場:下鴨神社(加茂御祖神社) 糺の森

住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59

入場料:平日 1,000円、土日祝 1,200円※小学生以下無料

駐車場:なし

交通:JR京都駅から市バス「下鴨神社前」下車徒歩すぐ、京阪鴨東線出町柳駅から徒歩約10分

森田直子

注目情報