イオンモール杯 2018 近畿ブロックこども将棋王決まる!

関西ウォーカー

 8月18日、「イオンモール杯争奪2018 こども将棋王決定戦」がイオンモール堺鉄砲町(大阪府堺市)で開催され、大阪市の酒匂影大くん(小学6年生)が近畿ブロックの代表として、10月7日(日)に将棋のまち天童市で行われる全国大会に行くことになった。

当日、イオンモール堺鉄砲町の2階にあるイオンホールでは、300人以上応募の中から抽選で選ばれた210人の小学生以下の小さな棋士たちが集まり、午前中から「交流戦低学年のクラス」、「交流戦高学年のクラス」、「エリア代表決定戦」の予選対局が行われた。

全国大会をかけて小学3年生VS小学6年生


全国大会の切符をかけた決勝戦は15時から。激戦を勝ち抜いた、交野市の小学3年生 長崎天翔くんと大阪市の小学6年生 酒匂景大くんは、檀上に上がり、対戦を前に長崎くんは「波に乗ってこのまま頑張りたい」、酒匂くんは「全力を出し切りたい」と意気込みを語り、将棋盤の前に座った。

長崎くんは、幼稚園の時におじいちゃんから教わったことから将棋をはじめ、平日は毎週土・日曜、夏休みに入ってからは毎日道場に通っている。一方、酒匂くんも通っていた保育園にあった動物将棋にはまり、その後、小学校に入ってから本格的に将棋をスタート。酒匂くんも長崎くんと同じ道場に通い、平日は毎週土・日曜、夏休みに入ってからは毎日道場に通っているという。顔見知り同士の対決となった。

序盤は互いに指し手が早くなる場面もあったが、後半はじっくりと考え込む場面も


対局は静かに始まり、プロ棋士たちの大盤解説がはじまった。序盤は二人のエピソード、中盤は将棋の内容、終盤になるとどちらに勝敗の行方を説明していく。開始から35分、軍配は酒匂くんに上がった。

対局終了直後に司会者から今の気持ちを聞かれ「負けたけど、とても勉強になった」と長崎くん。酒匂くんは「全力で戦えてよかった」と話した。会場で見守っていた母親からは「いつも頑張って勉強しているので、勝てて良かった。おめでとう」とうれしそうだった。

エリア代表決定戦の表彰式。優勝は小学6年生の酒匂景大くん、準優勝は小学3年生の長崎天翔くん


10月7日(日)の全国大会に向け、酒匂くんは「大会まで1カ月半ほどあるので、しっかり準備をしたい」と話した。実は、決勝戦はかなり緊張したという。ぜひ、全国大会でも頑張ってほしい。

惣元美由紀

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