今の日本には中華やフレンチ、イタリアン、インドに北欧、アフリカなど、さまざまな国の食があふれている。これほど世界各国の料理が気軽に楽しめるようになったのは、バブル景気を背景にしたグルメブームがきっかけだろう。なかでも1980年代後半から90年代後半にかけて「イタめし」(=イタリア料理)と並んで人気だったのがタイやインドネシア、ベトナムなどの「エスニック料理」だ。
ここ2、3年、パクチーが注目を浴びることで家庭でもエスニック料理が定着してきているが、最初のブームはまさに90年代。野菜や香辛料をたっぷり使った料理が多く、当時の美容と健康を意識する女性を中心にまたたく間に人気に。その第一次エスニック料理ブームを牽引したのが、「世界三大スープ」の一つと呼ばれる、タイのトムヤムクンだった。ハーブの香りとエビのうま味、唐辛子の辛さがクセになる独特の味わいに、多くの人がとりこになった。
大阪市都島区の太閤園では、情報誌「関西ウォーカー」とコラボして「関西ウォーカーと振り返る!90年代のブームフードビュッフェ」を2018年8月30日(木)~31日(金)に開催する(5500円、各日100人限定)。
華やかな90年代に流行ったグルメが思う存分楽しめるビュッフェには、もちろんトムヤムクンも登場。ハーブの香りとエビのうま味、唐辛子の辛さが効いた逸品を味わって、厳しい残暑を乗り切ろう。
また会場では90年代に思いを馳せながら楽しめるよう、関西ウォーカーの過去の表紙パネルなどの展示もするのでそちらも注目!
石川貴大