神秘的な風景に出合える若狭旅のスタートは小浜から。かつては鯖街道を通じて魚介類を運搬し、京の都の食文化を担ってきた御食国。塩でシメた生サバが、鯖街道を昼夜歩き続けて京都に着いたころ、ちょうどいい塩梅となったのが鯖寿しの起源だとか。
そんな歴史に思いをはせながら、名店の鯖寿しに舌鼓。紅殻格子が残る三丁目の町歩きを楽しんだら、海・山・湖の絶景を駆ける三方五湖レインボーラインへ。<※情報は関西ウォーカー(2018年8月10日発売号)より>
ちょっぴりスリルあるリフトがいざなう山頂公園では、山々の緑に囲まれた三方五湖(三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖)が織り成す青のグラデーションに自然の偉大さを知る。旅の締めくくりの敦賀では、とれぴち魚介が並ぶ市場で海鮮グルメを。もちろんおみやげ探しもお忘れなく。
<11時30分>すし政
若狭で捕れた新鮮魚介を握る創業約60年の寿司店、すし政。脂ののったサバを、地元とば屋酢店のまろやかな米酢と適度な塩加減でシメた鯖寿しが名物。秘伝の甘辛ダレを絡めていただく、2代目考案の焼き鯖ちらしも評判!
シャリには地下水で炊いた地元産コシヒカリを使用。
ふんわり焼き鯖がたまらない。錦糸卵と大葉がアクセントに。
「祖父の秘伝製法を受け継いでます」と2代目の三久保さん。
■すし政<住所:福井県小浜市大手町5-13 電話:0770-52-0875 時間:11:00~20:00(LO) ※売切れ次第終了 休み:水曜、第3火曜(祝日の場合営業) 座席:30席 タバコ:禁煙、庭は喫煙可 駐車場:7台(無料) 交通:舞鶴若狭自動車道小浜ICより車で5分>
<13時>若狭小浜 丸海 小浜本店
若狭の名産、小鯛ささ漬が看板商品の若狭小浜 丸海 小浜本店。塩を振って米酢でシメ、笹の葉と共に杉の樽に詰めたレンコダイは、化学調味料不使用だからタイ本来の味わいが凝縮。ほかにも、干物や魚醤など、みやげに最適な海産物を幅広く販売。
熟練職人が全工程を手作業で行う。
水煮、八丁味噌煮、生姜煮など多彩な味の鯖缶(540円)や、たいめん(400円)など。
■若狭小浜 丸海 小浜本店<住所:福井県小浜市大手町9-21 電話:0770-52-3744 時間:8:00~18:00 休み:なし 駐車場:6台(無料) アクセス:舞鶴若狭自動車道小浜ICより車で6分>
<14時>レインボーライン山頂公園
三方五湖をつなぐ全長約11.2kmのレインボーラインにある公園。今年の4月と7月に大幅リニューアルし、足湯やカフェ、ウッドデッキテラスなどがオープン。新しくなった山頂を散策しながら標高400mのパノラマ絶景に見とれて。
■レインボーライン山頂公園<住所:福井県三方上中郡若狭町気山18-2-2 電話:0770-45-2678 時間:9:00~17:00(8月31日金曜までは9:00~17:30) 休み:なし 料金:レインボーライン通行料金(普通車)1040円、入園料(リフト・ケーブル往復乗車料含む)大人800円、6歳から中学生600円 駐車場:250台(無料) アクセス:舞鶴若狭自動車道若狭三方ICより車で13分>
<16時>日本海さかな街
日本海さかな街では敦賀漁港直送の新鮮な海産物が所狭しと並び、スタッフの威勢のいい声が飛び交う。店頭から香ばしい香りが漂う浜焼きの店や、さばきたての新鮮な海鮮グルメを振る舞うレストランなど、ふらりと立ち寄りたくなる店がたくさん。
県内外はもちろん、海外からも多くの客が訪れる。
カニ身とカニ味噌たっぷり!
■かに喰亭ますよね<時間:10:30~18:00 座席:150席 タバコ:分煙>
■日本海さかな街<住所:福井県敦賀市若葉町1-1531 電話:0770-24-3800 時間:10:00~18:00(8:30から順次開店) 休み:8月22日(水) 駐車場:400台(無料) アクセス:北陸自動車道敦賀ICより車で7分>
<17時30分>増井弘海堂
かつて北前船によって運ばれた北海道昆布を、敦賀の職人が一級品に仕上げたことで広まった敦賀昆布。増井弘海堂もその伝統を受け継ぐ老舗の一つ。手がき包丁で一枚ずつ丁寧に削った昆布は、まるで絹のようになめらか。
最高級の太白おぼろ(50g、650円)や、白とろろ昆布(50g、330円)などが並ぶ。
味付けは酢のみ。
■増井弘海堂<住所:福井県敦賀市神楽町1-1-12 電話:0770-22-1051 時間:9:00~19:00 休み:不定休 駐車場:商店街の駐車場を利用(無料) 交通:北陸自動車道敦賀ICより車で5分>
関西ウォーカー編集部