雄大な風景、美味しい食べ物、酷暑の今年は特に羨ましさを感じる夏の快適さ等々。多くの人々を魅了する北海道だが、この土地のセールスポイントの一つに人々の地元愛とチャレンジ精神がある。
地元愛と書いたが、これは何も出身者に限ったことではない。北海道が好きすぎて移住する人はもちろん、旅行先として定期的に訪れる人、物産展があったら毎回訪れてしまう人など、色々な形で愛情を示す人が極めて多いのだ。ブランド総合研究所が発表する地域ブランド調査「魅力度都道府県ランキング」でも2009年から9年連続で1位を獲得している。
「関係人口という言葉も使われていますが、出身者とかにとらわれず、そういった北海道を愛する人たちと新しい北海道を作るチャレンジがしたかったんです」。EZOSHOW主催者はそう語ってくれた。
東京で北海道に関わるイベントを見かけることはそう珍しいことではないが、本イベントは内容がとにかく多岐に渡っている。北海道出身の映画監督やドローングラファーの作品展示、自治体によるブースを始め、北海道で新たな挑戦をしている人々によるトークイベントなどが実施される。会場が様々な働き方を提言してきたサイボウズのオフィスだからかもしれないが、中でも北海道で新しい働き方を始めている人のトーク内容は興味深い。「働き方改革」で副業を始めようとしている人は多いかもしれないが、平日は東京、週末は北海道で働く2拠点の“複業”生活を送っている人たちが既にいるのだ。これまでは都心から地方に移住するというように、どちらかを選択する人が多かったわけだが、両方を軽やかに行き来するというのは新しい。
もちろん真面目な内容だけではなく、北海道のグルメが提供されたり、音楽ライブやチアダンスなどによるエンターテインメントもある。目玉となるのは北海道出身の芸人、平成ノブシコブシの吉村崇と、とにかく明るい安村によるスペシャルセッション。「芸能人北海道会」を実現すべく、声掛け役として奔走していた吉村だけに北海道愛は強く、今回の参加に至ったという。
これだけ盛りだくさんのイベントだが、実は企画・運営は全て有志によるボランティアで、ブースを出している自治体も一つ一つ口説いて実施が決まったとのこと。北の大地を開墾してきたDNAが受け継がれているのか、やはり北海道の人々はチャレンジ精神が旺盛でパワフルだ。
北海道好きを自認する人は9/8(土)に日本橋を訪れてみてはいかが?
2018年9月8日(土)13:00開始
東京都中央区日本橋2丁目7−1 日本橋 タワー サイボウズオフィス
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森田岳