武信国境の十文字峠に源を発した中津川が岩石を削り、深い谷間を形作っている中津峡(埼玉県秩父市)。
特に大滑から谷の最奥の中津川地区までの約10キロメートルの間は見事な眺めで、県の名勝地にも指定されている。
高さ100メートルに及ぶ絶壁もあり、原生林の新緑や紅葉の時期の景色は奥秩父屈指の美景ともいわれるほど。
10月下旬から11月中旬まではカエデ、ナナカマド、ブナ、ツツジ類の紅葉が見られ、10月19日(金)から11月18日(日)には奥秩父大滝紅葉まつりが開催される。
期間中は各所でイベントが行われるほか、11月11日(日)には大滝総合支所(公民館)のメインイベントで、屋台ばやしや踊り、黒潮太鼓、三峰の獅子舞など多彩な郷土芸能が鑑賞できる。会場では特産品も販売されるので、お土産に購入してみてはいかが?
なお、中津峡の周辺には、紅葉と合わせて立ち寄りたいスポットも多数。なかでもおすすめの4カ所を紹介しよう。
中津峡に行ったらここに寄り道!
【スポット1】秩父ミューズパーク
秩父市と小鹿野町にまたがる自然豊かな公園。音楽堂、展望ちびっ子広場など文化・スポーツの多彩な施設がある。スカイロードの両脇に並ぶイチョウ並木の黄葉は必見だ。
【スポット2】浦山ダム
重力式コンクリートダムとしては日本で2番目の高さを誇る。周辺は自然豊かで、秋にはダムから色鮮やかな紅葉が望める。ダム湖「秩父さくら湖」は釣り場としても有名。
【スポット3】滝沢ダム
ダム内部の見学通路が無料開放されており、気軽に訪れることができる。また、下流広場や400段を超す階段、つり橋、遊歩道など、ダムをさまざまな角度から見られるのも魅力だ。
【スポット4】秩父 三峯神社
秩父三社のなかで最も高い標高約1100メートルの場所にあり、関東屈指のパワースポットとされている。また、遥拝殿からは秩父盆地が一望でき、日によっては雲海を見ることもできる。
紅葉シーズンの中津峡、今のうちから友達や家族と出かける予定を立てておこう。
水梨かおる