2018年9月15日(土)に、現代美術家・西野達氏の第68回芸術選奨文部科学大臣賞の受賞を記念して「青少年文化センター(アートピア)」(名古屋市中区)で「西野達氏 芸術選奨受賞記念 講演&シンポジウム」が開催される。
講演の演題は「西野達の不可能を可能にするアートワーク」。都市のランドマーク的な彫刻や建築物を板囲いで覆い、リビングルームや実際に宿泊が可能なホテルに変容させてしまうなど、意表を突くような同氏の作品は国際的にも高い評価を得ている。シンガポールのマーライオンを使ったホテルプロジェクト「The Merlion Hotel」は、マーライオン像の周囲を仮設の小部屋で覆うことで、ホテル風の室内でマーライオン像を眺めているように錯覚させる作品だ。
美術を通して土地や建物の持つ記憶や特性に光を当て、そこに住む人との関係を捉え直そうとする西野アート。シンポジウムはパネラーとして河村たかし名古屋市長、建築家・東邦学園評議員・九州大学大学院准教授の鵜飼哲矢氏、モデレーターとして美術作家の牧ゆかり氏を迎え、「アート・建築から観た未来の街づくり」をテーマに討論を行う。
森優帆