「乃木坂46真夏の全国ツアー2018」の大阪公演が8月4日、5日の2日間、ヤンマースタジアム長居で開催されました。今回は両日の模様をレポートします!
8月4日(土曜)1日目 白石麻衣をデートに誘う齋藤飛鳥
乃木坂46の真夏の全国ツアー大阪公演はZeppNamba(2013年)から始まった。その後、大阪市中央体育館(2014年)、大阪城ホール(2015~17年)を経て、遂にキャパ5万人(2日で10万人)のヤンマースタジアム長居にまで辿り着いた。大阪では初のスタジアム公演に期待が高まる。
17時10分開演。電車型のフロートに乗って、選抜メンバーが登場!
齋藤飛鳥が「大阪の皆さん、いらっしゃ~い!」と、『新婚さんいらっしゃい!』の桂文枝の決めゼリフで、はにかみながら挨拶。『裸足でSummer』での幕開けに5万人が熱狂する。バックステージに降り立った15人は花道を走ってセンターステージへ。西野七瀬の「長居、盛り上がってますかー!」の煽りでウォーターキャノンが発射されると、驚きまじりの大歓声が沸き起こった。
『夏のFree&Easy』、『命は美しい』と3曲披露した後、3期生、そしてアンダー(非選抜)メンバーへとバトンが引き継がれていく。
メインステージの前で噴水が上がると、ステージには再び選抜メンバーが登場し、『シンクロニシティ』を披露。
落ちサビからはメンバー全員でのパフォーマンスで、約30分、9曲の序盤パートを駆け抜けた。
MCでは大阪公演からのツアー参加となったキャプテンの桜井玲香が「水とかめっちゃ出てるし(笑)、やっぱり大阪暑いね!皆さん、最後までついて来て下さい!」と挨拶。3期生の山下美月は「今日は最高気温が38度あるらしくて、蒸し風呂みたいな感じなので、皆さんと一緒にお風呂に入っているみたいですね。」と、5万人のファンを釣り上げた。
続いてのパートは新曲『ジコチューで行こう!』にちなんで、メンバーがジコチューにプロデュースする1日限定のスペシャルプログラム。この日は岩本蓮加が『その先の出口』、星野みなみが『2度目のキスから』、鈴木絢音が『Against』をプロデュース。西野七瀬は伊藤かりん・伊藤純奈・川後陽菜・斉藤優里との仲良しグループ「スイカ」のメンバーで、この日のために特注したスイカふうの衣装で『白米様』を披露した。
中盤では『制服のマネキン』、『インフルエンサー』、『君の名は希望』などの人気ナンバーに加えて、アンダー曲、3期生曲も。
そして終盤はアゲ曲のオンパレード!『ガールズルール』のイントロとともにセンターを務める白石麻衣が1人でバックステージに登場!他のメンバーが待つメインステージに向かって花道を走る白石に送られる5万人の「まいやん」コールが凄まじい。
『ロマンスのスタート』、『ハウス!』では、8台のトロッコと、メンバー9人を乗せたフロートを駆使して、出来る限りファンとの距離を縮め、笑顔を届けた。
19時を過ぎ、暗くなり始めた会場。色とりどりのサイリウムが美しい。そんな光景が広がる中、齋藤飛鳥が白石麻衣に語りかける。「もうすぐ(8月10日で)20歳になるので、意を決してのお願いなんですけど、私が20歳になったら、(お酒を)飲みに行きませんか?」。白石は「いつでもいいよ!」と快諾。指切りげんまんをして、デートの約束が成立した。
『ジコチューで行こう!』を全員で披露し、齋藤飛鳥が「暑い中、盛り上がっていただいて、ありがとうございます!かわいいメンバーたちと(千秋楽の)仙台まで頑張っていきたいと思います。それでは、お迎えの電車が来たので帰りたいと思います。本日は本当にありがとうございました!」と挨拶。メインステージ後方に到着した電車にメンバー全員が乗り込み、ステージを後にした。
夜の帳が下りて、アンコールへ。西野七瀬は「(大阪は)地元なので、長居公園にも行っていましたし、その場所でライブが出来て嬉しかったです。お母さんも、小中高の友達も観に来てくれていて、嬉しい気持ちいっぱいでライブをしていました。」と、感激もひとしお。
最後は、おなじみの『乃木坂の詩(うた)』。乃木坂カラーの紫のサイリウム一色に染まった会場は、幻想的なムードに包まれた。
8月5日(日曜)2日目 生田絵梨花がサプライズ出演!
序盤パートは初日と同様。
最初のMCで西野七瀬が「2日目、気合いが入っています!さっき前髪を切りました!」と語れば、中田花奈は「実は明日誕生日なんです。大阪生まれなので、お母さんも観に来てくれています。23歳の私は今日までなので、23歳の私を観て下さい!」とアピール。松村沙友理は「今の気温を発表します!」と、手持ちの温度計に記された気温は38.0度!17時40分頃なのに暑い!
そんな猛暑を吹き飛ばすかのように、<ジコチュープロデュース>パートへ。この日は井上小百合が『自分のこと』、新内眞衣が『大人への近道』、松村沙友理が『命の真実』、大園桃子が『やさしさとは』をそれぞれプロデュース。
ソロでバラード曲『自分のこと』を披露した井上が、「卒業した中元日芽香ちゃんのソロ曲なんですけど、お客さんの前で披露できないまま終わっちゃうのは悲しいなと思って、この場を借りて披露させていただこうと思ったので。」と、その選曲理由を明かすと、大きな拍手が。
最年長26歳の新内は、ランドセルを背負い、黄色い帽子をかぶった、ちびまる子ちゃんのような小学生衣装で登場し、同じ衣装のフレッシュな3期生メンバー4人とパフォーマンス。最後は一人だけグレーのスーツ姿のOLになる演出で、会場を沸かせた。「大阪だから何をやっても許してくれるかなと思って(笑)。『大人への近道』で、私だけ大人への近道をしたんですけど、皆さんが思ってた以上にざわついてくれたので良かったなって思います(笑)」と、してやったり。後日、『新内眞衣のオールナイトニッポン0(ゼロ)』で、着用した5つのランドセルは「スタッフさんのお子さんのランドセルをお借りしました」と、裏話も語っていた。
松村沙友理は、「さゆりんご軍団で、本当にジコチューなことをしました(笑)」と語ったように、生田絵梨花のソロ曲「命の真実ミュージカル『林檎売りとカメムシ』」の替え歌、『林檎売りと白米』で、炊飯器から白米を盛って食べるなど、新内に続いてバラエティ色の濃い演出で笑いの渦に巻き込んだ。
本編ラストの『ジコチューで行こう!』に繋げる齋藤飛鳥のMCでは「大阪らしいことをしたいなと思って、漫才は無理なので、なぞかけをします!乃木坂46とかけまして、サッカーのストライカーとときます。その心は…ジコチューで行こう!」
アンコール直前、「大阪の皆さん、こんばんは!生田絵梨花です!」と、仕事の都合で休演が告知されていた生田の声が流れる。「皆さん、ライブは楽しかったですか?いいなぁ、私も参加したかったなぁ。大阪行きたいなぁ。大阪行っちゃおうかなぁ…。来ちゃいましたー!」と、生田がサプライズで登場!5万人のファンは大歓声と、サイリウムを彼女のカラーの黄色にして出迎えた。
キャプテンの桜井玲香が「いくちゃん、おかえり~!」と駆け寄ると、生田は「ごめんね、涼しくなった頃に来ちゃって(笑)。ちょっとでも参加出来て良かったなって、この景色を見た瞬間に思いました。」
この日も最後はもちろん『乃木坂の詩』で締め括った「真夏の全国ツアー2018」大阪公演。来年はどこで新たな乃木坂46伝説が刻まれるのか、楽しみでならない。
<ポッター平井・プロフィール>
構成作家。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続ける<アイドル・サポーター>。
ポッター平井