本番までに、もうちょっと腹筋を割りたい!
9/5㊌から東京・六行会ホールで上演される舞台「NINJA ZONE」に、5人の美女によるグループ「BLASTING GIRLS」(以下、BG)のメンバーとして出演する小林れいさん。アイドルグループ・夢みるアドレセンスのメンバーとして活躍中の小林さんだが、これまでにいくつかの舞台の経験も持っている。
「『NINJA ZONE』への出演が決まった時、すごくうれしかったです。これまでにも舞台作品に出演させていただいてきましたが、一年に1作というペースでの出演でした。もっとたくさん舞台に出たいと思っていた時に、今回のお話をいただき、前作が今年の4月上演だったので私のサイクルとしては早くて、ちょっとビックリしました(笑)。今回の作品で殺陣がありますが、実は春の作品でも殺陣がありました。以前から興味があったことなので、マネージャーさんにも『こういうのがやりたかったんです』と話していたら、すぐに話をいただいて、『今回も忍びの役だ!』ってうれしかったです。やっぱりやりたいと思ったことは口に出した方がいいんですね(笑)」
『NINJA ZONE』はいろんな時代が交じった、架空の街・華舞綺TOWN(カブキタウン)が物語の舞台になっている。
「現代の要素もあり、江戸時代のような歴史的な要素もあり、リアリティーがあるけど、ファンタジーも。という感じで、独特な世界観だなと思いました。坂本浩一監督がアクション作品で有名な方なので、その方のもとでお芝居ができるといううれしさも感じています。学ぶことや身に付けないといけないことがたくさんあると思いますが、運動神経はいい方だと思っていますので、前の作品の感覚も残っていますし、一生懸命頑張りたいと思います」
台本を繰り返し読みながら、演じる役「橘華」の役作りを行ったという。
「私は器用な方ではないので、台本を何度も読んで覚えるタイプです。自分のセリフだけを読んでいても感情の流れがわかりづらいので、相手のセリフも読んで内容を理解しながら、という感じですね。役作りのためのイメージトレーニングもしています。橘華になりきって過ごしてみたり。そうなるとスマホもあまり触らなくなったり、マンガも読まなくなったり、自分とは違う人格になってしまいます。マンガも好きだし、アニメも好きだけど、それらを読んだり観たりしたら、覚えたセリフが抜けていってしまうような気がして。もっと器用にできたらいいんですけど(笑)」
役作りについて、より具体的に聞いてみると。
「『あの時、あれをやっておけばよかった』とか、後悔するのがイヤなので、本番までの期間の中で、どこまでできるかを試したいという気持ちがあります。稽古が進んでいって、ほかの皆さんと合わせることでどんどんイメージも固まっていくと思いますので、最初からイメージを固めすぎず、柔軟にやっていけたらいいなとは思っています。橘華はBGの中で一番戦闘能力が高い女の子なので、ストレッチや腹筋運動は毎日欠かしていません。本番までに、もうちょっと腹筋を割りたいですね」
どんなところに舞台の楽しさを感じているのかも聞いてみた。
「夢アドでは、あまりしゃべらずにクールな立ち位置にいます。でも、プライベートだと全然違うんです。以前、友達とSNSで動画配信をしたところ、すごくしゃべるので『無理してない?』というコメントがたくさん来ました。でも、そうじゃないんです。友達といる時は普段の私なので、夢アドの小林れいとは違うんです。夢アドの私とプライベートな私が違うように、きっと舞台での私も違うんだと思います。誰かになりきる。今回だったら橘華になりきることによって、そこでしか出せない声や感情も出せるんじゃないかなって。違う自分を発見できる、新しい自分を発見できる。それも舞台の楽しさ、魅力だと私は思っています」
舞台「NINJA ZONE」9/5㊌~9㊐上演
どこか遠くでも近くでもない、未来でも過去でもない架空の街「華舞綺TOWN(カブキタウン)」が物語の舞台。そこは治安という概念が崩壊した街で、さまざまな犯罪者たちが集まり、潜んでいる。巨大な悪組織・徳川組が街を仕切っているが、竜宮館(DRAGON INN)の中で、BG(ビージー)と呼ばれる5人の美女たちによるグループ「BLASTING GIRLS」のパフォーマンスが人々に夢と勇気を与えていた。9/5㊌〜9㊐の期間、東京・六行会ホールで上演される。
STAFF&CAST 監督=坂本浩一 脚本・演出=石山英憲(シアトル劇団子) 出演=宮原華音、原嶋元久、磯野大、佐藤友咲、坂本康太、朝日奈寛、春川芽生、巴奎依(A応P)、小林れい(夢みるアドレセンス)、竹内舞(グルービー)、勝也、青木一馬、桝田幸希、斉藤範子、高橋明日香、大島翠、大山将司、キャッチャー中澤、高草木淳一、榎本遥菜、師富永奈、坪井ミサト、俊藤光利、八神蓮
撮影=石塚雅人 取材・文=田中隆信 編集協力=千葉由知(ribelo visualworks)
ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一