【本誌連載の拡大版】巨人ドラフト1位、大田泰示選手インタビュー(3)

横浜ウォーカー

――高校での生活もうかがいたいのですが。ドラフト会議を境に何か変わりましたか。

「友達も普通に接してくれますし、別に特別な目で見られるようにはなっていませんけど、やはり電車に乗っている時や街を歩いている時に声をかけられますね。町田とか相模大野には小田急線でよく行くんですよ。町田に行っても、別に友達とブラブラしているだけですけどね。

――寮生活で困ったことはありましたか。15歳で親元を離れて寂しいと思ったとか。

「東海大相模の寮はすごく充実しているので、ほとんど困ったことはありませんでした。食事も好き嫌いがありませんから。周囲にも自分と同じように親元を離れて出てきたのがいるので、自分はそれほど苦とは思わなかったですし。むしろ楽しかったです。ただ、ここ(相模原)の冬は寒いですね。風がちょっと冷たい。自分が住んでいたのは広島県でも瀬戸内海に近くて、暖かい南の方なので」

――寮は一人部屋ですか。

「いまは二人部屋です。この間部屋替えしたばかりで、(部活を)引退するまでは一人部屋だったんですけど。放課後は練習をして、風呂に入って、ちょっと自主練をしていつも寝ています。テレビもあまり見ないし、ゲームもしないですね」

――学生ということで、予習と復習もしていることにしておきましょう!

「はい(笑)。自分は政治経済とかはけっこうおもしろくて好きなんですけど、ホント、英語や数学は苦手なんです(笑)」

――高校生活全体における一番の思い出をaげるとすると。

「部活を引退してから修学旅行と文化祭と体育祭があったので、やはりそれですね。野球をやっている時は文化祭も体育祭もなかなか参加できなかったんですけど、引退してから初めていい思い出を作ることができました。文化祭ではクラスでワッフルを作って。自分は作る方ではなく、入場券を切ったりしていましたけど(笑)」

――公立高だと進学の関係で修学旅行を2年生の秋に行うケースが多いですよね。

「東海大相模は大学(東海大)があるので3年生の時に修学旅行なんです。9月に北海道に行きました。1週間ぐらい。ホント、楽しかったです。小樽で寿司屋に行って海鮮丼とか食べて。すごく美味しかったです。マグロもおいしかったですし、ウニもイクラも(笑)」

――体育祭だと、やはりリレーとかに出場するわけですか。

「自分は棒倒しですね。棒を倒しに行く役目です。2年生まではけがをしたらいけないので、ちょっと抑え気味でやっていたんですけど。今回ももちろん本気では行かないんですけど、ホント、楽しくできました」

――最後に、10年後の自分はどうなっていると思いますか。

「いや、ちょっと……わからないです」

――ならば、どうなっていたいですか。

「とりあえず一軍で試合に出られるようになっていたいですね。東京ドームで日本シリーズを観戦したんですけど、やはり雰囲気が違いますし、お客さんの熱気というものをすごく感じて。ラミレス選手が九回にサヨナラホームランを打った試合ですけど、違う野球を見ることができた、というのがありますね。多分、自分を含めてすべての巨人ファンがホームランを打つと思っていましたから」

――ちょっと控え目ですね。1年目からでも、とファンは期待しています。

「チャンスをものにすれば……というのはあるかもしれませんけど、やはり努力しないといけないと思っています。頑張ります」

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