「すみません、カレー鍋を5人前追加ください!あっ、あとカルボ飯も5人前お願いしま〜す!」。この時点で、ワタミの宴会メニュー「2008年ブームフード食べ尽くしコース」(有機野菜のシーザーサラダ、枝豆&えびせん、カレー鍋、肉汁メンチバーガー、辛ガブリブ、カルボめし、 渋皮モンブラン)の5人前は彼女のお腹の中にすでに消えていた。
12/3、場所は「語らい処 坐・和民 渋谷神南店」。その一室で尋常ならざる食欲を発揮しているのは、TV番組の大食い企画などで活躍中の三宅智子(エイベックス&イースト)だ。身長152cm、体重38kgと小柄な体のいったいどこに、食べた料理が入っていくのだろうか? さながらブラックホール内蔵のボディを有しているのではないのかと疑いたくなる。普段から大食いの人は味なんか気にしていないのだろうと勘ぐっている記者。しかし三宅さんいわく、美味しいものじゃないと大量には食べられないらしい。
「肉汁バーガーはバンズ(パンの部分)がとても柔らかくてビックリしました。焼きたてのようにフワフワで、口の中でモサッとした感じがしない。何人前も食べていると、最後のハンバーガーは、バンズが冷えて固くなっていることが多いのですが、これは違います。最後の1個でも柔らかいでしょ」とひとつでもボリューム大のハンバーガーの10個目を難なくと平らげた。
「餃子は最高233個、焼肉は60人前食べたこともありますよ。でも、牛肉より鶏肉や豚肉のほうが好きですね。このカレー鍋には、鶏も豚も入っているのでとっても贅沢な気分。白ご飯がほしくなってきました」巨大な鍋に入ってきた5人前のカレー鍋を見事に完食し、驚く記者の目の前で涼しげな顔で5人前を追加注文した。
とうとう、有機野菜のシーザーサラダ、枝豆&えびせん、カレー鍋、肉汁メンチバーガー、辛ガブリブ、カルボめし10人前が一人の体に吸収された。すでに見ているだけで満腹。しかし、彼女の食欲は無尽蔵。シメの渋皮モンブラン10人前を「甘くなくて美味しい!」と笑顔で攻略。
満腹中枢が働くまでには、食事を始めてから20分ぐらいはかかると言われているが、彼女の満腹中枢は働く気配すらなかった。果たして食べたものがすべて栄養として吸収されているかは疑問だが、10人前なんて楽勝だろうと思っている人がいるなら、ぜひ挑戦してほしい。きっと彼女のすごさがわかるはずだ。【東京ウォーカー/町田拓郎】