伊豆松崎が生んだ天才左官職人の入江長八にちなんで9月22日(土)、23日(日)の2日間「第35回長八まつり」が浄感寺、伊豆の長八美術館などで開催される。
入江長八は絵画や彫刻技法を漆喰彫刻に応用し、漆喰壁に鏝で模様を描いていたものを、絵具で彩色して室内観賞用に昇華させた芸術家。同イベントは「伊豆の長八」として名を馳せた入江長八の故郷・松崎町で行なわれる年1回の長八顕彰行事だ。
長八の菩提寺である浄感寺では、「長八供養祭」も行なわれる。弘化2年(1845年)、長八31歳の時に弟子2人を連れて浄感寺の再建に係わり、浄感寺天井に描いた鏝絵「八方にらみの龍」は傑作中の傑作とされる(浄感寺の本堂は長八記念館となっている)。
さらに「長八供養祭」にあわせて伊豆の長八美術館周辺では、「長八フェスティバル」が行なわれ、音楽祭、サービスコーナー、地場産品直売などを実施。また伊豆の長八美術館特別展示室では、「伊豆の長八美術館第22回特別展(第17回全国漆喰鏝絵コンクール作品展)」を開催。
江戸の名工「入江長八」を讃えるイベントに参加して、珍しい漆喰芸術の祭典を堪能しよう。
ウォーカープラス編集部