琉球王国時代、中国皇帝の使者である「冊封使(さっぽうし)」を歓待するために開かれた「冊封七宴(さっぽうしちえん)」。その宴のひとつ、旧暦の8月15日中秋の名月の下で行われた「中秋の宴」を再現するイベントが、今年も9月23日(日)に首里城公園で行われる。
首里城正殿がライトアップされ、正殿前の御庭(うなー)に特設された舞台で、琉球舞踊・三線の演奏・組踊(くみおどり)などの琉球古典芸能を披露。流れる音楽はすべて生演奏で、秋の夜長に琉球王朝の歴史と伝統を体感できる。
組踊とは、能や狂言、歌舞伎などに影響を受けてつくられた琉球の舞踏劇。演技(台詞)・歌(琉球音楽)・踊り(琉球舞踊)で構成され、国指定の重要無形文化財にも指定されている。また、会場では今年度開催される首里城公園の行事に参加する国王・王妃を一般公募者から抜擢する、公開選出大会も実施される。
月明かりに照らされた正殿を背に、人間国宝による最高峰の古典舞踊や組踊を鑑賞できる「中秋の宴」に注目だ。
ウォーカープラス編集部