世界最高峰の英国オペラが映画館に登場!? ソニーのデジタルライブコンテンツ制作・配信サービス“Livespire(ライブスパイア)”は、第3弾「UKオペラ@シネマ」を12/20(土)より、新宿バルト9を皮切りに全国10か所にて公開。イギリス屈指のオペラハウス「グラインドボーン音楽祭」と「ロイヤル・オペラ・ハウス」から各2作品づつ、計4作品の公演映像を映画館で上映する。
各作品長時間の上映のため、実際のオペラのように休憩を1〜2回挟む。大画面で観る“カジュアル”なオペラはその迫力をウリとし、劇場で観劇するオペラより出演者の姿が近い。
上演映像は「カルメン」「フィガロの結婚」(以上ロイヤル・オペラ・ハウス)、「ヘンゼルとグレーテル」「ジュリオ・チェ−ザレ」(以上グラインドボーン音楽祭)の4作品で全編日本語字幕入り。
ドレスコードの存在など敷居が高く難しいというイメージを持つオペラだが、海外では新たなファン獲得をめざし、映画館上映という試みを行っている。日本でも新たなファン獲得を目指し、オペラファンはもちろん映画ファンや30代の女性をターゲットに、映画館での上映を行い、リーズナブルな値段設定と迫力の映像と音楽を観客に訴える。
上映作品の目玉は「ヘンゼルとグレーテル」。欧米では、クリスマスの定番オペラとして知られている。08年の8月、現在リヨン国立オペラの主席指揮者を務める日本人指揮者・大野和士氏の「グラインドボーン音楽祭」でのデビュー作として上演された。お菓子の家はスーパーマーケット、ヘンゼルたちの家はダンボールという斬新な解釈での演出が魅力的だ。
値段は当日券3500円(中学生以下1000円)と前売りなら3000円。有名劇団が来日した際の値段は通常3万円以上はするので、かなり安くなっている。クリスマスシーズンにオペラデビューなんていかが?【東京ウォーカー/中道圭吾】