ラーメンWalkerグランプリ2016の新店部門で、新潟1位に輝いた「麺屋 愛心 町屋店」が町屋に出店。「東京進出が夢だった」という代表・笠原義貴さんの意気込みは並々ならぬもので、新潟の2号店(古町店)をわざわざ休業し、その店長を送り込む力の入れようだ。
赤・黒の二色の油で彩った濃厚海老風味の担々麺
看板メニュー「海老寿久担々麺(えびすくたんたんめん)」(1000円)では甘エビを殻ごとペーストに。味噌の濃厚な旨味と香ばしさがギッシリ詰まっている。麺は低加水で歯切れがよい。ライスにチーズをのせて炙った“追いリゾット”付き。
新潟で古くから親しまれている麻婆麺や、“燕三条系”と呼ばれる背脂煮干しラーメンの背脂ジョニー800円など、ご当地色豊かなメニューをそろえる。なかでも一番人気は海老寿久担々麺。丸鶏と煮干しなどの魚介でダシを取った清湯(チンタン)に、甘エビのペーストを加えた濃厚スープが自慢だ。それに醤油ダレや芝麻醤(チーマージャン)、肉味噌を合わせ、海老の濃厚な風味を効かせたオリジナル担々麺に仕上げている。さらにスープ表面には自家製のラー油と山椒油を半分ずつ浮かべ、2つの風味が味わえるよう工夫。食べ進めると混ざり合い、また違った味わいになる。シメには追いリゾットも付き、一杯で何通りも楽しめ、ボリュームも満点だ。
ライスはもちろん新潟産コシヒカリ、どろたま(味玉)には黄身が濃厚で甘味のある「思い出たまご」(新発田市)を用いるなど、地元愛を随所に散りばめている。
「タマノリジョニー」(980円)は背脂ジョニーにどろたまと岩海苔をトッピング。煮干しが効いたビターな醤油スープを背脂の甘味が中和してくれる。タマネギの清涼感と食感がアクセントに。
■麺屋 愛心 町屋店<住所:荒川区荒川7-39-3 シティハイム町屋1F 電話:03-5604-5585 時間:11:00~15:00、17:30~22:30(各LO) 休み:火 席数:10席(カウンターのみ) タバコ:禁煙 駐車場:なし>
ラーメンWalker編集部