群馬県立近代美術館では、2018年9月15日(土)~11月11日(日)の期間、サラ・ベルナールの世界展が開催されている。
1860年代のパリで女優としてデビューしたサラ・ベルナール(1844~1923)は、当時まだ無名の挿絵画家だったアルフォンス・ミュシャにイラストレーターとしての才能を見いだし、アール・ヌーヴォー様式による自身の舞台ポスターを制作させるなど、自らプロデュースしたイメージ戦略により、ベル・エポックと呼ばれる世紀末の華やかなパリでスターとして君臨していた。
20世紀になるとアメリカでも興業を主催し、事業家として大成功を収めると同時に、世界各国で巡業公演を行い国際的大女優となる。さらに自ら執筆や彫刻の制作を行うアーティストの一面も持つなど、多才な才能を発揮した。
同展はこのサラ・ベルナールを様々な側面から紹介する日本初の展覧会。サラを中心としたベル・エポックの芸術を、ポスター、装身具、台本、ドレス、記録写真、映像、肖像画、本人の手になる彫刻作品など、日本とフランスから集めた多数の作品や資料により紹介する。その他、ミュージアム・レクチャーや学芸員による作品解説会なども実施される。
芸術の秋、美しいサラ・ベルナールの世界を群馬県立近代美術館で体験してみよう!
ウォーカープラス編集部