5人組ヒップホップグループDOBERMAN INFINITY(ドーベルマン インフィニティ)のメンバーSWAY(スウェイ)が、8月29日にメジャーデビューアルバムをリリースした。EXILE SHOKICHIをはじめ、豪華アーティストとコラボした楽曲がたくさん詰まった強力盤だ。
キャンペーンで訪れた福岡の地で、“ソロプロジェクトは挑戦の場”と語るSWAYの思いを聞いた。
九州のライブはお客さんも僕も一回一回が大事
ーー先日8月11日(土)にDOBERMAN INFINITYとして来られて以来、約1か月ぶりの福岡となります。福岡でいつも行かれるお店などはありますか?
SWAY「『にほん晴れ食堂』(福岡市中央区春吉)というお店によく行きますね。店員さんがプロレスラーの方で、気合の入ったお店です。モツ鍋とか、明太子卵焼きとかどれもおいしいですよ」
ーーSWAYさんのご出身は北海道ですが、最初、福岡の食文化に違和感はなかったですか?
SWAY「確かに食文化は違うんですけど、共通する部分はあります。北海道も博多もラーメンが有名だし、海鮮もそうですよね。でも海鮮は、北海道と福岡は違う種類ものが食べられるのでおもしろいです。(福岡は)サバを生で食べられるのがすごいと思いました。逆に北海道がすごいのは、タコの頭を食べるところですかね(笑)」
ーー九州で行ってみたい場所などはありますか?
SWAY「そうですね。2~3日滞在して、ここでしかできない遊びとか、福岡のことをいろいろと知りたいです。それこそ、九州ウォーカーを見ながら楽しみたいです。一泊二日だと、昼はライブをして、夜は打ち上げや、知り合いの飲み屋さんに行ったりしかしていないので、昼間の博多遊びをしてみたいです」
まさにUNCHAINED(縛られない)な一枚
ーーでは、デビューアルバム「UNCHAINED」についてお伺いします。ソロとして初めてのアルバムが完成したわけですが、できあがった時の感想はどうでしたか?
SWAY「DOBERMAN INFINITYでアルバム作る時は、大変なこともメンバーみんなで乗り越えたりしているので、完成した時も喜びを5人で分かち合う感じなんですよね。でも今回はソロなので、いろんな責任などもずっしりきますし、自分が動かないと物事が前に進まないというところがグループとは違うところだと感じました。大変だったことはたくさんあるんですけど、スタッフ以外に感情を分かち合う人がいないので、アルバムが完成した時は、静かに喜びを感じましたね(笑)」
ーーじわーっときた感じですね。
SWAY「そう、ジーンときましたね。『今日で最後なのか』って。大変だったんですけど、地道に一歩ずつ前に進むというか、登山をしていた感じがあったので、感無量でした」
ーー制作期間中は何が一番大変でしたか?
SWAY「自分で判断をしなきゃいけないところですかね。グループで作ることに慣れていたので、メンバーみんなでイエスかノー、あるいは右か左かみたいな判断をしていたんですけど、一人になると『これはどっちなんだろう』っていう迷いが出てきて。だから、一人で何度もデモを聞いたり、どう聞こえるかとかを考え込んだり、自問自答をしながら作りました」
ーーでもそれがソロプロジェクトの楽しい部分だったり?
SWAY「そうですね。グループだったらやらないことも、思い切ってチャレンジしましたね」
ーーその思いがアルバムタイトル「UNCHAINED」にも込められているということですね。
SWAY「はい、本当にアンチェインド(縛られない)な感じですね」
ーーこのタイトルはSWAYさんが考えられたのですか?
SWAY「チームで考えてました。タイトルもそうですけど、曲順などもみんなで考えました」
ーー13曲以外にも候補がたくさんあったんですね。
SWAAY「そうです。でも最初は12曲入りの予定だったんですけど。構成上どうしても13曲にしたかったので、そこはワガママを言いました」
「Perfect Love」はすごいパワーを秘めた曲です
ーーソロでアルバムが出るとなった時はどういう心境でした?
SWAY「音楽仲間と飲みにいくと、『一緒に曲作ろうよ』とか、そういう話がよく出るんですけど、それを実現できる場所がなかったんですよね。なので、このアルバムが決まった時は、あの社交辞令的だった会話をリアルにしようって思いました(笑)。常にメモ帳に、曲をやりたい人とか曲のテーマとかを書いているので、それを改めて見直して、どういう曲を作っていこうかなって考えたりするのがスタートでしたね」
ーーリリースイベントなどをされている中で、お客さんの反応を見て、新たな発見などはありましたか?
SWAY「アルバムの中の『Perfect Love』という曲は僕にとっては、とてもチャレンジした曲なんです。この曲を聴いてSWAYを知るきっかけになった人もたくさんいるんじゃないかと実感するくらいの、パワーを持った曲だと思います」
ーーすごく素敵なラブソングですね。
SWAY「ありがとうございます。今までのソロやドーベルの曲は、手を上げてノれる曲や、パーティーチューンが多いのですが、ライブで『Perfect Love』がかかった瞬間に、会場が急に静かになるんです。でもみんな首を動かしてゆっくりノッてるみたいな。僕の曲の中では今までに見られなかった光景なので、感動しましたね。でも、かなり曲の世界を作らないと、自分の中では乗り越えられないので、歌っている時はあまり余裕ないです(笑) 。どの曲よりも、より愛をそそいで歌わないと、みんなに見抜かれてしまいそうで怖い曲です」
ーー作詞はTEEさんですが、歌詞を初めて見た時はどうでした?
SWAY「TEEくんが歌うことが前提というよりも、SWAYが歌うことをイメージして書いてもらっているので、TEEくん自身もチャレンジした部分もあったみたいです。歌詞の中に『死ぬ気で愛してやんぜ』って部分があって、最初は『やんぜ…かぁ』って感じだったんですけど(笑)、『SWAYならいけそうじゃない?』ってTEEくんが言ってくれたのでチャレンジしてみました。振り返ってみるとそのワードがこの曲のフックになっている部分だと思うので、歌詞を変えずにやってよかったです。しっかりとメッセージが届く曲になっていると思うし、これからもずっと歌っていきたいです」
結婚願望はないけど結婚式でやってみたいことはあります
ーー次に、九州ウォーカーといえば、おでかけや余暇の過ごし方を提案する媒体ですが、SWAYさんはオフをどう過ごしていますか?
SWAY「家にはあんまりいたくないタイプかな。今夏は、朝9時くらいからプールに行っていました。あと、休日におしゃれなお店でランチしたいです。ちょっと散歩なんかもして、オープンの11時にはお店の前に立っていたいかな。あくまで希望ですけど(笑)。そして、できれば夕方4時くらいに夕食をとって、ゆっくりとお酒を飲みたいですね。8時くらいには終えて、家で映画を見ながら寝落ちするっていうのが理想です(笑)」
ーーとっても素敵な休日ですね!さて、今回はチャペルで撮影を行っております。SWAYさん、結婚願望はありますか?
SWAY「結婚願望…あまりないんですよ。でも、以前結婚式に出席した時は、素敵だなと思いました」
ーー理想の結婚式はありますか?
SWAY「車に缶みたいのを付けて、カランカラン音を鳴らしながら走るやつをやってみたいです(笑)。今もまだあるのかな?オープンカーとかでカランカランって走るの。それか、それのボートバージョンとかもいいですね。ボートかオープンカーでやってみたいです(笑)」
夢に向かって頑張ります
ーー今後チャレンジしたいことはありますか?
SWAY「アルバムをリリースしたので、ライブもどんどんやっていきたいですし、福岡にまた戻ってくるために、すぐにまた制作に入って、たくさんの曲を届けていきたいです。自分の夢を叶えることが、人の夢を叶えられる一番の方法なので、自分らしく自分のペースで常に夢に向かってがんばり続けます」
ーー最後に読者のみなさんにメッセージもお願いします!
SWAY「いつも遠いところから応援していただいてありがとうございます。もっともっと、長期間で来て、博多含め九州の魅力を掘っていきたいです。僕は北海道の出身ですが、北海道に住んでいたのにその魅力にいまだに気づかされることが多いです。多分、九州もたくさんいいところが詰まっていると思うので、それを探しにまた会いに来ます。これからも応援をよろしくお願いいたします!」
[撮影協力]西鉄グランドホテル / 福岡県福岡市中央区大名2-6-60 / 092-771-7171
取材・文=森川和典、撮影=北嶋幸作
森川和典