アルピーヌA110のカタログモデルがついに日本上陸!年内納車も!?

横浜ウォーカー

コンパクトなボディサイズにミッドシップ。そして伝説の名前を冠したことで、2017年の復活デビューするや世界中のクルマ好きを沸かせた「アルピーヌA110」。今年6月に登場した国内限定50台の「プルミエールエディション」(左ハンドル仕様)は20倍もの予約が殺到。担当者が「秒殺といってもいい状態で、ここまで反響が大きいものとは思いませんでした」と驚くほどの人気の車種であったという。

その新型アルピーヌに2つのグレードが登場。今度は限定ではなく11月下旬からカタログモデルだ。とはいえ、相当な人気車種であることは間違いなさそうだ。

【写真を見る】アルピーヌA110 Pure


新型アルピーヌA110は、96パーセントのアルミ製ボディに、新型「メガーヌ ルノー・スポール」と同等の252馬力を発する1.8リットル4気筒ターボをミッドシップで配置。

エンジンは横位置で搭載。エンジンカバーはないようだ


エンジンの出力特性。2000~5000回転までフラットなトルクカーブであることに注目!


4輪ダブルウィッシュボーンの脚とわずか1100㎏という車体重量と相まって、0-100㎞/hの加速はわずか4.5秒というライトウェイトスポーツカーらしい俊敏な運動性能が楽しめるという。

公開された0-100km/h加速とシフトタイミング。かなりローギヤードな設定のように見える。これは峠道で楽しそうだ


今回カタログにラインアップされるのは、走りに徹した「ピュア」と、日常での使いやすさ、長距離ドライブの快適性に焦点をあてた「リネージ」。なお2グレードともエンジンおよび足回りは共通で、内装やホイールデザインが異なる。また2車種と「プルミエールエディション」との違いは、右ハンドルを用意したことのほか、フロントとバックのソナー(パーキングセンサー)やバックカメラ等といった安全装備を備える。

フロントマスクの左右2か所のへこんだ部分がソナー取付け部


ピュア(790万円~811万円)には、Sabelt製モノコックバケットシートを採用。一脚あたり13.1kgと軽量でありながら、ダイアキルティングなレザーにより高級感を与えている。

本革製フルバケットシート。プルミエールエディションと微妙に革の使い方が異なるようだ


内装はブラックレザーで統一。特徴的なのはフローティング式デザインのセンターコンソール。上段にはシフトセレクターやエンジンの始動スイッチ、下段には小物入れとUSBレセプタクルやSDカードリーダーが設けられている。

動作モードセレクターやメインスイッチ、窓の開閉などを操作するセンターコンソール上段


センターコンソール下段は主に小物入れ。USBレセプタクルやSDカードスロットを備え音楽再生を可能としている


メーターはフル液晶タイプ。走行モードや状況に応じて表示デザインが変化する。ちなみに走行モードはノーマル、スポーツのほか、トラックモードの3種類。シフトスピードやESCの設定が変化するものの、サスペンションセッティングは変わらないようだ。この変更はステアリングホイールの右下にある赤いボタンで行う。

ピュアの車内。シフトはATのほかパドルで操作する


ホイールはEuchs製18インチ鍛造アロイホイールを採用。タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4」が奢られる。

シルバー塗装がなされた鍛造アロイホイール


色はソリッドホワイトの「ブラングラシエ」(790万円)の他、青みがかったパールホワイトの「ブランイリゼM」(811万円)、そしてアルピーヌのイメージカラーであるメタリック塗装の「ブルーアルピーヌM」(811万円)の3種類。基本的に右ハンドルだが、ブルーアルピーヌM仕様のみ左ハンドルが選択できる。

ピュアの価格表


「リネージ」(829万円~841万円)はブルーのステッチが入ったブラウンレザーというフレンチエレガンスな車内に目が奪われる一台。

A110リネージ


シートはピュア同様にSabelt製だが、リクライニング機構とシートヒーターを備えたセミバケットとしている。

リクライニングとシートヒーターを備えたピュアのシート


またエアコンの吹き出し口などに、クリア仕上げのカーボン加飾がなされている(ピュアはマットカーボン)。

ピュアのエアコン吹き出し口。カーボンのマット仕上げだ


リネージのエアコン吹き出し口。カーボンにクリア塗装がなされている


快適装備としては、フランスの高級オーディオメーカー「フォーカル」のツイーターとウーファーのほか、助手席後部にサブウーファーを搭載。

ダッシュボードに配置するトゥイーター(写真はピュア)


FLAX振動板を採用したウーファーはドアに配置


リネージのも助手席後部にサブウーファーが置かれる


ウーファーとサブウーファーの振動板は、同社ホームスピーカーの中堅機種にも採用されているフランス産の麻(FLAX)を0.4mm厚のシート状に織り上げ、0.04mm厚のグラスファイバーで表側と裏側から挟み込んだ独自のWサンドウィッチコーン。しかも通常フェライトマグネットのところ、アルピーヌA110用には軽量化のため特別にネオジムマグネットを採用したという特注品だ。

ホイールはピュアと同サイズのアロイホイールながら、往年A110を彷彿させるデザインを採用。

リネージのホイール


仕上げはグレーメタリックの「グリトネールM」が829万円。「ブルーアルピーヌM」が841万円となっている。こちらはグリトネールMのみ左ハンドル車を設定する。

リネージの価格表


販売やメンテナンスは全国14か所のアルピーヌディーラーで行うが、ネットでは先行予約を開始。確約はできないものの、年内納車希望の方は早めに予約した方がよいだろう。

ディーラーリスト


また、アルピーヌ・ジャポンではオリジナルグッズの販売も発表。Webでの販売がメインになるが、中にはディーラーでしか購入できないものもあるので、ぜひチェックしてほしい。

オプションで用意されるアルミホイール


ディーラーのみでしか購入できないレザーグッズ


発表会で、アルピーヌ・ジャポンのトマ・ビルコCOOは「現在プルミエールエディションのデリバリーを開始するところです。そして年内目標でこのピュアやリネージもデリバリーできるように調整をしています。これは世界中でもっとも早く手に入れることができる方がいらっしゃるかもしれません」と世界で最も早くカタログモデルを輸入する予定があることを示唆した。

アルピーヌA110とトマ・ビルコCOO


アルピーヌA110のカタログモデルは10月中旬、富士スピードウェイで行われる「世界耐久選手権」の会場で展示される予定だ。

ヘアピンコーナーが多いというアルピーヌ山脈から名を冠したスポーツカー。日本の峠にもピッタリなライトウェイトスポーツをぜひチェックしてみてはいかがだろう。

アルピーヌA110の側面に配されたロゴ


横浜ウォーカー編集部

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