12/31(水)、新宿コマ劇場(東京都新宿区)が52年の歴史に幕を閉じる。これまで歌舞伎町のシンボルとして、会場以来のべ5000万人以上が訪れた。
“演歌の殿堂”として有名だったコマ劇場。気になるのは、誰が一番公演を行ったのか? トップは演歌の大御所・北島三郎でなんと39回。ちなみにサブちゃんのNHKの紅白歌合戦への出演回数は08年で45回目(出演者中最多)だ。1年間に1回公演と計算すると、“演歌界の親父”は、紅白と同じくらいの情熱をコマ劇の舞台に注いでいたということになる。
次点は昭和歌謡曲の女王・美空ひばりの30回。没後20年以上経過したことを考えると、この数字は昭和だけで稼がれた数字。改めて“御嬢(おじょう)”の偉大さを実感させられる。
ミュージカル公演もさかんに開催したコマ劇は、ミュージカルファンからも深く愛された。ちなみに最後の公演は、12/22(月)までの「愛と青春の宝塚〜恋よりも生命に〜」。公演中の12/10(水)・11(木)、17(水)・18(木)には出演者によるアフタートークも開催される。
12/31(水)にテレビ東京系列で放送される「年忘れにっぽんの歌」を最後に、同館は歌舞伎町のシンボルとしての役割を終える。閉場後の予定は現在のところ未定。歌舞伎町の中心に位置することもあり、今後どのように利用されていくか注目が集まる。【東京ウォーカー/中道圭吾】