豚骨ラーメンと聞いてイメージするのは、水と脂が乳化して白く濁った濃厚スープ。今や豚骨ラーメンを看板メニューに掲げる店は全国にあるが、長崎、久留米、博多といった九州エリアが発祥であるとの説が根強い。九州の豚骨ラーメンといえば、濃厚な白濁スープに少し硬めの極細麺を合わせるのが定番だが、どの店も豚骨の処理や炊き方にさまざまな工夫をこらしていて、それが個性となって表われている。
本記事では、東海エリアで味わえる本場の「ど豚骨」を4つ厳選してご紹介。
唯一無二の有名店が屋台ラーメンとして再始動
●「久留米とんこつ とんぱ〜れ」(愛知県南知多町)
「久留米とんこつ とんぱ〜れ」が名古屋に店を構えたのは20年以上も前のこと。以降、移転や閉店を繰り返しながらも根強い人気を誇ってきた同店が、南知多へと場所を移し新たなスタートを切った。変わらぬ味を求め、遠方からも客が訪れる。「ラーメン」(500円)は、久留米出身の店主が、地元で食べていた味を再現。背脂が溶け込んだスープは濃厚でありながらも、しつこさは感じない一杯だ。
[店舗DATA]住所:愛知県知多郡南知多町内海中浜田26-1 波まくら駐車場内 ※変更になる場合あり、SNSやHPで要確認/電話:090-6768-8108/営業時間:18:00〜21:00 ※スープがなくなり次第終了、毎1・3土曜・日曜はゲストハウス(愛知県知多郡南知多町山海橋詰3)にて11:00〜14:00/休み:日曜、雨天時、不定休
スープ完成までに3日間!行列必至の絶品ラーメン
●「博多らーめん専門店 博多一丁」(三重県津市)
「博多らーめん専門店 博多一丁」のラーメンは、1日120杯限定。三重県産の豚頭骨を使い、3日間かけてスープを完成させる。麺は博多の製麺所から毎日直送される低加水麺、タレは老舗の博多醤油を使うなど、本場へのこだわりが満載。「ラーメン」(650円)の時間をかけて豚のコクと甘味を存分に引き出したスープは、細麺との相性抜群だ。辛子高菜、紅生姜など無料トッピングも充実する。
[店舗DATA]住所:三重県津市久居北口町2692-2/電話:059-255-1370/営業時間:11:30〜14:30、18:00〜、土曜・日曜 11:00〜 ※売切れ次第終了/休み:月曜
改良を重ねながら博多の味をとことん追求
●「博多とんこつラーメン 辻商店」(愛知県小牧市)
豚骨ラーメンの本場である博多の味を求め、改良を重ねて完成した納得の一杯を提供する「博多とんこつラーメン 辻商店」。材料の豚の丸骨と頭骨に丁寧な下処理を施し、20時間以上をかけ独自の製法で炊いたスープは豚骨独特の臭みがなく、旨味とコクが生きている。豚骨ラーメンに煮玉子をトッピングした人気の一杯「煮たまごラーメン」(750円)は、味が染み込んだ黄身のトロリとした食感が絶妙だ。
[店舗DATA]住所:愛知県小牧市外堀3-12/電話:0568-76-7630/営業時間:11:30〜14:30、18:00〜24:00/休み:火曜
岐阜県最強豚骨をうたうこってり濃厚な一杯
●「二代目 白神(はくしん)」(岐阜県関市)
「二代目 白神」は、全国でも知られた名店「白神」の2号店。名物の博多ラーメンのみならず、つけ麺や限定などほかのメニューも高レベルだ。博多ラーメンの替え玉はいつでも1玉無料なうえ、ランチタイムはご飯とキムチがサービスになるぞ。1杯につき豚頭骨1㎏を使用した「博多ラーメン」(700円)は、1日半以上炊いたスープにオリジナルブレンドの醤油ダレを合わせている。
[店舗DATA]住所:岐阜県関市小瀬2611-1 ラ・プランタン1F/電話:0575-23-9120/営業時間:11:00〜14:00、18:00〜21:00/休み:月曜、第3火曜
東海ウォーカー編集部