山口県下関市にある赤間神宮で10月20日(土)、「うに供養祭」が開催される。
下関は「瓶詰めうに」(いわゆる「粒うに」、アルコール漬けのうにを瓶に詰めたもの)の発祥地。「ふく」とともに下関の名産である「うに」の供養を行うもので、神事の後、海峡に「うに」を放流する。
担当のうに組合事務局は「かつて、うには塩を加えただけの珍味としてごくわずかに流通しておりました。
明治の初期、下関の関門海峡で汐待ちをしていた外国船の船員が停泊していた六連島のお寺・西教寺にて酒宴の時に、その塩うににお酒がこぼれたところその豊かな芳香と濃厚な味に当時の和尚が驚いたそうです。それから幾たびの試作を経て完成されたのが、アルコール入りの塩うにでした。
また、当時、盛んに製造されるようになったガラス瓶に入れ、見た目にもまた保存性にも今までにない食品として、下関のお土産として全国に広がっていったのが瓶詰うにの由来です。
長い間、我々の原料として使われてきたうにに、感謝とともに供養を行うこととしてこの『うに供養祭』が行われてきました。供養祭の後に行われる、関門海峡に向けたうにの放流は下関の秋の風物詩としても知られております。ぜひお越しください」と、下関のうにの歴史を教えてくれた。
今年は60回目を迎えるにあたり、うにの放流後、神宮内にてもちまきを行う予定。ぜひみんなで参加しよう!
ウォーカープラス編集部