寧楽美術館で「翡色と象嵌の高麗青磁・型押しの李朝粉青沙器」開催

東京ウォーカー(全国版)

青磁象嵌印花菊花文鉢12世紀後半~13世紀初頭


2018年10月1日(月)~2019年2月24日(日)の期間、依水園・寧楽美術館(奈良県奈良市)で「翡色と象嵌の高麗青磁・型押しの李朝粉青沙器」の展覧会が開催されている。

【写真を見る】12世紀後半~13世紀前半の作とされる「青磁象嵌双魚文平鉢」


同展は、高麗王朝建国1100年を記念して開催される大阪市立東洋陶磁美術館・大和文華館との3館連携展示。高麗時代の細やかな象嵌が施された翡色青磁と朝鮮王朝時代の粉青沙器を技法の変遷とともに紹介している。

粉青沙器印花菊花文俵壺15世紀


朝鮮半島では貴族文化の黄金期である11世紀後半から12世紀には、中国・宋の青磁よりも巧妙な出来上がりを見せるまでになった高麗青磁 。その特徴は本家中国にはない“翡色”と呼ばれる特徴的な釉色と、動物や植物の文様を穏やかなデザインに昇華させた独自の象嵌技法にある。韓国陶磁の美と当時の文化に思いをはせながら、作品を眺めてみたい。

ウォーカープラス編集部

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