六甲縦走路の一つで、六甲山系では珍しい単独峰。山道にはいたる所に祠が見られ、山岳信仰の山としても広く知られている。標高328mと低山のため、初心者でも気軽に登山に挑戦できるのが魅力。また、ハイカーでにぎわう茶屋が4軒もつらなるので、山の絶品グルメを多彩に楽しんじゃおう。<※情報は関西ウォーカー(2018年10月9日発売号)より>
神戸市営地下鉄西神・山手線の妙法寺駅からスタート!まずは荒熊神社へ
高取山は住宅地の中にある登山口から突如山道が始まる。標高は低いながらも高低差があるので「荒熊神社」までは少し急勾配の道が続く。特に中腹あたりは、ゴツゴツとした岩場の道が続くため、足元に気を付けながら登ろう。岩場を過ぎてから休憩ができるベンチが備わるスポットもあるので、しっかりと休みながら山頂を目指して。山頂からはほぼ平坦な道で、楽々なので安心を。
「荒熊神社」は『荒熊さん』の愛称で親しまれ、身体健康や交通安全、開運厄除けなど、さまざまな幸運を授かれる。神社の裏側には三角点が設置され、その隣には広場も。
「荒熊神社」を過ぎれば、山頂の「高取神社」はもうすぐ!
荒熊神社からすぐの須磨側の山頂で絶景を満喫しよう。須磨海岸や鉢伏山などの景色が目の前に広がる。
また長田側の高取神社からの景色は「神戸らしい眺望景観10選」にも選ばれているほど。神戸市街の景色が足元に広がり、奥には堺や岸和田の町並みも広がる。
日本神話で雷神かつ剣の神とされる「武甕槌尊(たけみかづちのみこと)」と、食物の神「豊受姫命(とようけひめのみこと)」を主祭神として祀る「高取神社」。古くより遠近の漁業者・農業者方々からの崇敬も厚く、やがて商工業、諸産業、さらには生活全般を導く神様としての崇敬も広がった。山頂一帯を神域としていてそこからの眺めは圧巻なので、ぜひ神戸市街を一望しよう。
ハイカーも絶賛!「この餃子のためにこの山に登る!」
山頂そばの「月見茶屋」でハイカーたちに大人気なのは、中華料理店を営んでいた夫妻が作る大ぶりの餃子。鉄鍋でじっくりと焼かれた餃子は、野菜の甘味が広がり、驚くほどふわふわ!
■「月見茶屋」 住所:神戸市長田区高取山町103-8 電話:078-642-0265 時間:6:00〜12:00、土日祝は5:30〜17:00 休み:火曜 席数:約30席 喫煙可
下山後の甘いお楽しみ!阪神高速長田駅周辺の絶品スイーツ店へ
下山後は自分へのご褒美として絶品スイーツを。
縁日でおなじみのひとくちカステラを、昔ながらの製法で作り続けて90年以上。卵と小麦粉、砂糖で作った素朴で変わらぬ味わいが懐かしいと親しまれている。
■「加島の玉子焼(カステーラ)」 住所:神戸市長田区長田町3-2-1 時間:10:00〜19:00 休み:火曜、水曜、毎月20日、21日※毎月1日は営業 席数:なし
毎朝神戸市中央卸市場で厳選したフルーツを仕入れるなど、素材へのこだわりは人一倍。ソフトでしっとりとしたスポンジと北海道の低脂肪生クリームも抜群!
■「パティスリィ ビスキュイ」 住所:神戸市兵庫区駅前通5-3-30 電話:078-512-0071 時間:10:00〜20:00 休み:火曜 席数:16席 禁煙
絶景や吹き抜ける風の爽快感といった魅力が詰まった高取山ハイク。ぜひ気軽にでかけてみよう!
関西ウォーカー編集部