10月14日、「少女歌劇団」の概要発表会見が京都・京都ホテルオークラ「翠雲」で開催された。
ステージ横に設置されたモニターに、「少女歌劇団プロジェクト」のイメージ映像が映し出された後、吉本興業株式会社の大﨑洋共同代表取締役社長CEOが挨拶を行った。自身の出身地である大阪・堺にはかつて「少女歌劇団」があったことを振り返り、今は堺の子どもたちが地元の人たちと少女歌劇団を作り、活動が続いていることを説明。昔は存在したけれどなくなってしまったものを復活させたい思いから、今回のプロジェクトを始動させたそう。そして、「少女歌劇団プロジェクト」の総合演出を、「天外魔境」や「サクラ大戦」などで知られるクリエイター・広井王子さんが担当することを発表した。
広井さんは、昔は30か所ほどの「少女歌劇団」が日本に存在していたが、どこも「少女」をとってしまうほど、「少女」の部分が難しいと語った。しかし「卑弥呼の時代から日本は稚拙なもの、少女の無垢なものに浄化される文化を持っていたのではと思い当たった」とコンセプトが固まった経緯を説明し、「単なる商品ではなく、日本文化というものを少女を通じて発信できればいい」と続けた。そして、「『少女』と付けているので20歳で退団」と明言した。
後半は女性芸人代表として尼神インター、ゆりやんレトリィバァさん、アイドルの先輩として元NMB48の三秋里歩さんと門脇佳奈子さんがゲストで登場し、トークセッションを展開。三秋さんが「卒業を自分で決めるとダラけてしまう時間がある。20歳と決められていると、ずっと全力で頑張れると思う」と“20歳退団”に賛同する意見と話すと、ゆりやんさんが「確かにそうです」と同調し、会場を和ませた。門脇さんも「20歳までということは、ファンの方もそれだけ熱を入れて応援すると思う。ファンの方だの団結力、それを受けて、その子の成長もあると思います」と賛成する気持ちを伝えた。
尼神インターの渚さんは「イメージの全然違う人が茶道や踊りをやるとギャップを感じて『すごい!』となります。私みたいな人がオーディション受けるのもありやと思う」と意気込みを語って笑いを取ると、誠子さんが「すごい興味を持ちました。私、13歳なので、今がオーディションやと思って緊張してます」とさらにボケをかぶせた。
劇場の規模は200〜500名の間くらい。第1期メンバーについては、募集期間を18年11月1日(木)〜12月31日(月)の23時59分59秒までとし、18年12月31日の時点で満11歳から満17歳までの女性が応募可能となっている。経験は不問。19年4月にメンバーを決定し、来夏に大阪の劇場でデビューする予定。
文=田中隆信
ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一