阿部サダヲ・吉岡里帆が観客に闘魂注入! 映画『音タコ』大阪の舞台挨拶付き上映会で

関西ウォーカー

写真左から映画『音タコ』の三木聡監督、主演の阿部サダヲ、吉岡里帆


現在公開中の映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(略して『音タコ』)の舞台挨拶付上映会が、10月21日(日)TOHOシネマズなんば(大阪・中央区)にて行われ、主演の阿部サダヲ、ヒロインの吉岡里帆、三木聡監督が登壇した。

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!©2018「音量を上げろタコ!」製作委員会


驚異の歌声をもつ世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)と、声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)。正反対の2人が出会い、そして、ふうかはシンの秘密”声帯ドーピング”を知ってしまう。しかも、シンの喉は”声帯ドーピング”のやりすぎで崩壊寸前。そのうち、シンの最後の歌声をめぐって、2人は謎の組織に追われ、声の争奪戦を繰り広げるというストーリー。

シン役の阿部


上映終了後、観客のあたたかい拍手の中、舞台に現れた3人。まず阿部が「阿部サダヲです。おはようございます」と挨拶。すると、続けて吉岡が細々と「おはようございます。吉岡里帆です。お願いします」と役通りの声で、サービス精神旺盛に挨拶。

役さながらに小さい声で挨拶してサービス精神旺盛な吉岡


3人は本作で初タッグを組み、初めてづくしだったという。撮影中はどんな感じだったかという質問に、阿部は「三木さんの作品は好きで、出たいなと思っていたんで、凄く嬉しかったんですけど、意外だったのは、全部のシーンをリハーサルやるんですね。(前もって)お稽古をするのは意外だったというか。アドリブとかもないですし、全部台本通りでやるんですよね」と、独特の間を持つ三木ワールドの原点を体験し、感動した様子をのぞかせた。また、吉岡は「音楽が軸になっているので、準備期間にその音楽の稽古・私はギターと歌で準備をするっていうのが新鮮でしたし、初めてだったので、面白かったです」と撮影を楽しんだことを振り返った。

革ジャンでロックな装いの三木監督


三木監督は、映画のアイデアが浮かんだきっかけを聞かれると「昔バンドをやってた学生時代に、ロック物の映画をやりたいっていうのがあった」と述べ「歌手のドーピングでロック物の伝記とか読んでると、高音が出せなくてとか、声量がだせなくなって、バンド自体が衰退していくとか、そのために口パクになったり、なぜかアコースティックになっていったり、歌い方変えたり、色んなことしていくじゃないですか。その辺の話が結びついて、今の話になった」と明かした。この話を聞いて、阿部は「キャンペーンの最終日(今日)に初めて聞きました」とダブルで明かした。

そして、観客からの質問タイムでは”劇中のセリフを生で聞きたい”というリクエストが連発。吉岡は、森田さんと名乗る男性に向けて「森田。勘違いは大事よ!大抵のことは勘違いから始まるわ!このままじゃー、もったいない!」と仁王立ちになり、力いっぱい踏ん張り気合を注入。完璧なせりふ回しに「よく覚えていますね」と監督と阿部が感心した。その理由を「ライブの撮影日、マネージャーが気持ちを高めるために、(この映画の)コンピレーションアルバムかけてくれた」と明かした吉岡は、続けて「阿部さんのセリフも入ってましたよ」とキラーパスを送り、観客は大盛り上がり。阿部も困惑気味だったが「森田!テンションを上げろ!」と絶叫し、会場を沸かせた。他にも、”パートを頑張りたい”と言う女性に、阿部が「お前パート頑張れタコ!出来るよ!お前は!」や、”これからファミマでバイト”と言う男性に、吉岡は「ひろと~!ファミマに負けるな~!」とエールを送った。

そして、最後に吉岡は「大阪の皆さんのおかげでとても楽しい時間が過ごせました。また、帰ってきたいです。その時は、質問してください!」と逆リクエストをして、舞台を後にした。

森田直子

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