背脂たっぷりのこってりラーメンで人気の「福たけ」。その創業者である福田竹明氏が、新ブランドの店を開店した。そんな噂を聞きつけ、向かった先で出合ったラーメンは、こちらの予想を裏切るビジュアルと味わいだった。
有名店主を育てた原体験を再現「福田 中華そば 総本店」(茂原)
基本のスープは、名古屋コーチンなどのブランド地鶏と豚骨を使った動物系スープ。「特製地鶏煮干し 中華そば」(880円)の麺は昭和初期から受け継がれるレシピで作られたもので、ツルっとした舌触りが心地よい。豊富なメニュー構成は、基本のスープに煮干しやシジミなどを加えて仕込むスープを使い分けることで実現させている。
ビジュアルも含め「福たけ」とは正反対ともいえるラーメン。なぜあえて王道のラーメンを出すことにしたのか?福田氏は「いまラーメンは進化して、インパクト重視の色々な味ができた。だからこそ、原点回帰というか、誰でも食べやすくて、懐かしいラーメンが作りたくなったんだよね。」。「シンプルなだけあってごまかしがきかない」からこそ、素材の選定や仕込み方法などに一切の妥協を排し、味を磨き上げた福田氏渾身の一杯を堪能したい。
■福田 中華そば 総本店(ふくだ ちゅうかそば そうほんてん) 住所:千葉県茂原市八千代3-7-13 電話:0475-27-5888 時間:11:00~22:00(LO) 休み:火曜(祝日の場合翌日) 席数:41席(カウンター23、テーブル18) ※禁煙 駐車場:15台(無料) アクセス:JR外房線茂原駅より徒歩8分
横浜ウォーカー編集部