映画『言の葉の庭』を新海誠監督自らが小説化した『小説 言の葉の庭』のオーディオブックが、音声で聴く読書サービス・Audible(オーディブル)で11月6日(火)から配信スタートした。
本作は「新海誠作品オーディオブック プロジェクト」の第3弾。新海誠が執筆した小説や関連小説をオーディオブック化し、アニメにはない小説ならではのエピソードや心情、新海誠作品の魅力の一つである“言葉の響き”を“声”で伝えることで、作品の魅力を再発見するという企画だ。
『言の葉の庭』は高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野の出会いと、雨と緑に彩られたひと夏を描いた劇場アニメーション作品。
オーディオブックでは、主役の2人にスポットをあてて展開された映画版と異なり、6人の登場キャラクターの視点で構成された物語を、主演の入野自由や花澤香菜をはじめ、映画で各キャラクターを演じたキャスト陣が各話を朗読する。
映画より深く描かれる孝雄や雪野の過去や心情、僅かしか登場しなかったサブキャラクターの視点で描かれた物語を加え、映画よりも広くなった『小説 言の葉の庭』の世界観をキャストによる声の魅力と共に贈る。
このオーディオブック版『小説 言の葉の庭』の配信開始を記念し、入野自由が小説にしかない印象的なシーンや、雪野役の花澤香菜との収録について語った独占インタビュー映像をAmazon内の特設ページにて公開中。映像には収録風景や本作品を体感できる約8分の特別サンプル音声も収録されている。
【入野自由 コメント】
「オーディオブックの収録は、当時映画で孝雄を演じたときの“答え合わせ”のような感覚でした。映画では明確には描かれていなくとも、やはり彼は心の中ではこんなことを考えていたのだと。小説にしか存在しない場面が映画に繋がり、作品への理解がさらに深まりました。
花澤さんと一緒に収録した話では、彼女が演じる雪野を数年ぶりに聞きながら、孝雄の気持ちになって目の前に相手がいるという緊張感とともに丁寧に演じました。
僕にとって『言の葉の庭』は間違いなく代表作のひとつであり、時々見返したくなる作品でもあります。オーディオブック版を聴くことで小説ならではの再発見がありますし、より作品を深く知るきっかけになれば幸いです」。
ウォーカープラス編集部