山口県立美術館(山口県山口市)で12月9日(日)まで、「没後400年 雲谷等顔展」が開催されている。
雪舟の後継者として水墨画を本領とした絵師で、雲谷派の祖、雲谷等顔(うんこく とうがん 1547-1618)を紹介する「雲谷等顔展」。
墨を極め、その魅力を知り尽くした等顔が繰り出す表現は幅広く、特に山水画のジャンルにおいて到達した境地は、桃山時代随一といっても過言ではない。等顔は毛利輝元側近の絵師、文化的ブレーンとして、山口を拠点に、京都の名だたる禅宗寺院でも腕をふるったことで知られている。
同展は等顔没後400年を記念し、34年ぶりとなる史上最大規模の展覧会で、新発見、初公開を含む作品82点を展示。戦国から泰平へと世が移る激動期に、水墨画の多彩な表現を模索した等顔の画業と実像に迫る。
担当者は「桃山時代という戦国の世のまっただなかで、水墨画を極めた『渋カッコイイ!』雲谷等顔の作品の数々が、国内はもちろんアメリカからも里帰りしています。今回の規模の回顧展はこの先50年は見ることができないと思いますので、この貴重な機会をお見逃しなく、じっくりとご観覧ください」と展示の見どころを話してくれた。
雲谷等顔史上最大規模の展覧会。ここでしか見られない作品が多数揃っているので、この機会にぜひ山口県立美術館を訪れてみよう。
ウォーカープラス編集部