11月10日、大阪府堺市の大阪刑務所で「第31回関西矯正展」が開催され、NHK連続テレビ小説「まんぷく」でヒロインの姉・咲の夫の小野塚真一を演じる大谷亮平が一日刑務所長を務めた。
関西矯正展は矯正行政に対する理解と協力を得ることを目的に毎年開催されているもので、今年は「変化し続ける刑務作業」をテーマに、家具や雑貨、日用品など各地の刑務作業製品の展示、即売をはじめ、同刑務所炊事工場で作ったパンの販売、体験コーナー、特設ステージでのイベントなどが繰り広げられ、毎年大勢の人が訪れてにぎわう。
大谷は一日刑務所長として、正門前で行われたオープニングセレモニーに登場。MCとのトークでは制服の着心地をたずねられ「制服を着ると身が引き締まりますね。『まんぷく』の撮影より緊張する」と、神妙な面持ち。「まんぷく」で演じる小野塚真一と自分との共通点は「やさしい。感情表現はあまり表に出ないが、親族への愛情は持っている。エリートなので作法などには気を付けている」という。演じていて印象に残ったのはやはりあのシーン。「妻を亡くしたシーンは、一番印象に残っているし、あの週は気持も揺さぶられて大変だった。でも、常にヒロインもほかのキャラも一度こけても前向きになるので、ドラマを見て、1日元気に前向きになってほしい」とアピール。ハリのある声で「第31回関西矯正展」の開幕を宣言した後、会場内の視察や感謝状の授与など刑務所長としての務めを果たした。
また、午前中には会場内に設けられた特設ステージでトークショーも実施。「まんぷく」と小野塚真一の人気度を示すかのように、時間前から大勢の人が待機し、会場は超満員。大谷がステージに上がると、会場からは大きな声援が飛んだ。
朝ドラ初出演の大谷。実は韓国で俳優として活躍しており、ソウルドラマアワードでは、アジアスター賞も受賞している。また、韓国の朝ドラにも出演経験がある。その役柄もヒロインの姉の夫で「相手のお母さんに軽く嫌われるところも似てる」そう。
「まんぷく」では妻の死後、傷心のまま出征し、現在は復員してきた所。辛い心情を表現するために、4キロも減量したという。「ちょっとやせすぎた」という大谷。なかなか体重が戻らず「もうちょっとふっくらしたほうがいいのではと思い、いまはしっかり食べてゆっくり戻している所」という。
実家のある大阪にはたびたび戻っているというが、そのたびに楽しみなのが最近生まれたばかりの姪の顔を見ること。そのあと行われた囲み取材でも姪の話になると目じりが下がりっぱなし。「最近、タッタッタっていうんですよ。これ、姉が毎日見せている『まんぷく』のテーマ曲の『あなたとトラッタッタ』のことかも」と相好を崩す。報道陣からも「オジバカですね」と問われ、肯定する場面も。
トークショーでは「『まんぷく』見てますか?男15人が集まって塩作りが始まり、いろんな問題が起こります。そこを支えるのが福ちゃん。小野塚も色々な経験を通して変わっていくのでこちらにも注目して楽しんで。今日は貴重な経験で、意義ある一日でした」と締めくくった。
■連続テレビ小説「まんぷく」
放送予定:10月1日(月)~平成31年3月30日(土) 全151回
放送時間:総合:8:00~8:15、12:45~13:00ほか、BSプレミアムなどで放送