専門家が教える「子どものXmasプレゼント選び」のコツとは?

東京ウォーカー(全国版)

間もなく本格的なクリスマスシーズンが到来。ワクワクする一方で、子どもや孫へのプレゼント選びに、毎年頭を悩ませている人も多いのでは?そこで今回は、クリスマスプレゼントの定番、おもちゃにスポットを当て、専門家が教える選び方のコツを紹介しよう。

おもちゃ選びのコツを解説する、岩城敏之氏(左)と開一夫氏(右)


教えてくれたのは、赤ちゃん学などを専門とする、東京大学大学院教授の開一夫氏と、玩具研究家でキッズいわき・ぱふ代表取締役の岩城敏之氏。開氏と岩城氏は、「楽天市場」で取り扱う数十万点のおもちゃの中から、子どもが夢中になるおもちゃを決定する「楽天おもちゃ大賞2018 supported by楽天ママ割」の審査員を務めており、11月15日に開催された表彰式に登壇。プレゼント選びに悩む親・祖父母に向けて、アドバイスを送った。

おもちゃで一緒に遊び、楽しく過ごす時間が1番のプレゼント


「お父さん、お母さんと楽しく過ごせるひと時が、子どもの人生にとって一番のプレゼント」と岩城氏。子どもが欲しがっているプレゼントを渡して終わるのではなく、一緒に遊んで楽しい時間を共有することが重要だという。つい「子どもが喜ぶものを」と考えがちだが、岩城氏は「子どもに媚びる必要はありません。自分が一緒に楽しく遊びたいと思うものを、選んであげればいい」と主張する。

もう1つポイントとなるのが、子どもの発達に合ったおもちゃを選ぶということだ。そのヒントとなる調査結果がある。

「楽天おもちゃ大賞」の開催にあたり、全国の30~40代のママ・パパ、60~70代の祖父母、計600名を対象に「子ども・孫がこれまで最も夢中になったおもちゃ」を尋ねた。

その結果、0~1歳未満は「音が鳴るおもちゃ」、1~2歳未満は「ごっこ遊びのおもちゃ」、2歳~3歳未満は「体を使うおもちゃ」、3~4歳未満は「手先を使うおもちゃ」、4~5歳未満は「何かを作るおもちゃ」がそれぞれ1位になっている。岩城氏は「子どもの定型発達に合った結果になっています」と、このアンケート結果にうなずく。

子どもの年齢に合わせて興味を持つおもちゃを選べば「まず外れがない」とのこと。岩城氏はそこにプラスする形で「大人の想いをぶつけても全然いいんです」と強調していた。

長く遊べるのは、頭と体を使う「自由度の高い」おもちゃ


「子どもの力は大人が想像する以上にすごい。可能性にふたをしないで、子どものチャレンジをいっぱい伸ばしてあげてほしいと思います」と岩城氏。「色々なおもちゃがあっていい」と前置きした上で、長く遊べるものとして「頭と体を使って、自由に遊べるおもちゃ」を挙げた。

2018年の「楽天おもちゃ大賞」に選ばれた「おもちゃブロック」で遊ぶ子ども


その代表的なものがブロックだ。今年、「楽天おもちゃ大賞」を受賞したのも「おもちゃブロック」という商品だった。岩城氏は「例えば三角のブロックの上に四角いブロックを乗せる。そういったチャレンジを本人が納得するまでできる、自由度の高いものが長く遊ぶおもちゃですね」と話す。

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また、「プレゼントにあげたいおもちゃ賞」に選出された「トランポリン」のように、体を動かすおもちゃも子どもにチャレンジを促すことができ、おすすめだという。

赤ちゃんのおもちゃは性別を気にせず選んで


まだ言葉を話さず、自分でおもちゃをリクエストできない赤ちゃんへのプレゼントは、どのような視点で選べば良いのだろうか。開氏によると「小さい子でも好き嫌いがあり、個人差が大きい」とのこと。その上で「男の子向け、女の子向け、と決めつけなくていいと思います。親、おじいちゃん、おばあちゃん側が決める必要はない」との考えを語った。

実際、関氏自身も子どもが小さかった頃は「ジェンダーに関わらずおもちゃを与えるようにしていた」という。また、コミュニケーションの一環として、子どもと一緒におもちゃを選ぶのもおすすめだと話していた。

「楽天おもちゃ大賞2018 supported by楽天ママ割」表彰式におけるフォトセッションの様子


今年のクリスマスはこれらのアドバイスを参考に、プレゼントを選んでみては?子ども・孫と一緒におもちゃで遊ぶ、楽しい年末年始をぜひ!

水梨かおる

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