関西のご当地中華そば「和歌山ラーメン」。麺は細ストレートで提供する店が多く、スープの主流は大きく分けて2つ。醤油ベースの“車庫前系”と豚骨ベースの“井手系”。具材もチャーシュー、メンマ、ネギなどシンプルで、懐かしさを感じさせる素朴な味わいが特徴だ。<情報は関西ウォーカー24号(2018年11月20日発売号)より>
半世紀を超えても愛され続ける県外ファンも多い究極の一杯!「山為食堂」
1953年に創業した、和歌山ラーメンを味わえる食堂。仲卸から仕入れた国産豚骨から旨味を抽出しくさみや濁りが少ない濃厚なスープや、ローラーを2度がけした強いコシがある麺も特徴。遠方から訪れるファンも多い。
飽きの来ないオーソドックスな豚骨醤油。ネギやナルトなどシンプルなトッピングのなかでも、トロリととろけるチャーシューが絶品だ。
■ラーメンデータ<麺>/太・丸・ストレート/製麺所:寿麺業・125g<スープ>タレ=醤油・仕上油=なし/濃度:こってり○●○○○あっさり/種類:豚骨
休日は地元の人だけではなく、遠方からも客が訪れ大きなにぎわいを作る。
■山為食堂<住所:和歌山市福町12 電話:073-422-9113 時間:11:00~17:00(LO) 休み:日祝 席数:27席(カウンター3、テーブル24) タバコ:分煙 駐車場:5台(無料) アクセス:各線和歌山市駅より徒歩10分>
車庫前系ラーメンの礎を築いた豚骨100%の名店「本家 アロチ 丸髙」
1940年に創業した和歌山ラーメンの元祖。醤油ベースの車庫前系は、濃厚ながらすっきりマイルドな味で麺の量も程よいため、飲んだあとのシメの一杯にも最適。年中味わえるおでんや和歌山名物の早寿司も好評だ。
先代から継ぎ足し続けるスープは、豚骨100パーセントの旨味が詰まった伝統の味。サラリとした口当たりのよさは、食べ応えある麺とマッチ!
■ラーメンデータ<麺>/細・丸・ストレート/製麺所:三善製麺・100g<スープ>タレ=醤油・仕上油=なし/濃度:こってり○○●○○あっさり/種類:豚骨
■本家 アロチ 丸髙<住所:和歌山市友田町2-50 電話:073-432-3313 時間:17:30~翌3:00 休み:日曜 席数:27席(テーブルのみ) タバコ:喫煙可 駐車場:なし アクセス:JR和歌山駅より徒歩10分>
<こちらもチェック!>
車庫前系の元祖「本家 アロチ 丸髙」の娘さんが営む「丸髙中華そば六十店」(1994年創業)。ゲンコツと背骨を醤油で煮込み、味が染みてから寸胴へ移して作り上げるスープは、濃厚さとあっさりが同居。「毎日心を込めて、おいしい一杯を!」がお店のモットー。
■丸髙中華そば六十店<住所:和歌山市六十谷69-111 電話:073-461-0086 時間:11:30~22:00 休み:水曜(祝日の場合翌日) 席数:20席(カウンター4、テーブル16) タバコ:喫煙可 駐車場:6台(無料) アクセス:JR六十谷駅より徒歩7分>
平日2時間のみ営業! 伝説の和歌山ラーメン「うらしま食堂」
平日昼の2時間しか営業しない希少性から伝説と呼ばれる名店。メニューは中華そばとめし(150円)のみで、とろみがある濃厚醤油スープはご飯と相性がよく、一緒に注文するのがおすすめ。
長時間炊き込んでとった豚骨ダシに、継ぎ足しを繰り返した醤油ダレをプラスしたスープ。豚骨の旨味と醤油のコクが旨さを引き立てる。
■ラーメンデータ<麺>/中細・角・ストレート/製麺所:宮本製麺所・165g<スープ>タレ=醤油・仕上油=なし/濃度:こってり○●○○○あっさり/種類:豚骨
開店から90分で中華そばが売切れになることも多いとか。
■うらしま食堂<住所:和歌山県紀の川市花野20-7 電話:0736-77-5473 時間:11:00〜13:00 ※売切れ次第終了 休み:日祝 席数:27席(テーブル9、座敷18) タバコ:禁煙 駐車場:5台(無料) アクセス:JR打田駅より徒歩11分>
豚骨醤油を生んだ全国で知られる有名店「井出商店」
豚骨醤油味の元祖として全国的に名をはせる有名店。豚骨と鶏ガラを追い足しして強火で炊き込むことで脂の旨さを生かした特徴的な味わいを作る。細麺はツルツルで喉越しも抜群。
豚骨を主体に鶏ガラと煮込んだスープは、1番ダシから3番ダシをブレンド。脂の旨味を生かしたジューシーな肉厚チャーシューも魅力
■ラーメンデータ<麺>/細・丸・ストレート/製麺所:福助製麺所・110g<スープ>タレ=醤油・仕上油=なし/濃度:こってり○●○○○あっさり/種類:豚骨+鶏ガラ
■井出商店<住所:和歌山市田中町4-84 電話:073-424-1689 時間:11:30~23:30(LO) ※麺がなくなり次第終了 休み:木曜 席数:19席(カウンター10、テーブル9) タバコ:禁煙 駐車場:14台(無料) アクセス:JR和歌山駅より徒歩7分>
関西ウォーカー編集部