近年、日本生まれのワインの品質向上がめざましいのはいうまでもないが、2018年10月に、ワインラベルの表示基準が変わったのはご存知だろうか。輸入ブドウを用いて製造したワインは『輸入ワイン使用』と表すのに対し、国内産のブドウを使ったワインは『日本ワイン』と明示すると、ルールがくっきり明確化されたのだ。2018年は“日本ワイン元年”といっても良いほどで、大変盛り上がりを見せている。
今回は福岡出身で、ワインエキスパートの資格を持つ髭男爵・ひぐち君が九州のワインを紹介。
福岡市中央区・清川のビストロ『da FUMINO Bar Italiano』の奥の個室では、福岡の美人モデル・詩織さんと九州ワインを楽しんでいる様子!九州ワインビギナーの詩織さんに「おいしカッター!」と言わせられるか!?
ひぐち君「今日は僕が厳選した、おいしい九州ワインを紹介しちゃうぞ!」
詩織「ワインはよく飲みますが、九州のワインは初めて飲みます」
ひぐち君「そうなの?もったいない!」
詩織「今日のために昨晩、お酒を抜いてきました!」
ひぐち君「それは楽しみだねぇ」
ひぐち君「1本目は宮崎・都農ワインの『キャンベル・アーリー』」
詩織「ラベルもオシャレですね」
ひぐち君「『キャンベル・アーリー』はアメリカのブドウなんだよ」
詩織「甘くておいしい」
ひぐち君「これは甘口。香りも甘いでしょう」
詩織「女の子だったらすぐ好きになっちゃう」
ひぐち君「甘いのでデザートワインとかにもいい。お酒があんまり飲めない人にもいいよね」
詩織「この塩気のある『生ハム』と合いますね」
ひぐち君「でしょう!?甘いけど甘ったるくはなくて、上品だから前菜にも合う。食前酒にもいいね」
詩織「次は『走る豚のソテーと走る豚のサルシッチャ』ですが、何を合わせます?」
ひぐち君「のってきたねー!どんどん飲ませたくなるなあ」
詩織「えへへ」
ひぐち君「大分県宇佐市安心院の『安心院ワイン シャルドネ イモリ谷2017』」
詩織「このラベルがかわいい」
ひぐち君「安心院に“イモリ谷”と呼ばれている地区があって。いいところなんだよ、そこで造られたブドウなの」
詩織「あ、シャルドネって聞いたことある!」
ひぐち君「ワインを開けてみますよ。・・・香りがすごいなあ」
詩織「本当だ」
ひぐち君「じゃあ、ワイングラスの下のほうを支えて、軽くまわしてみて」
詩織「はい」
ひぐち君「香りを嗅いでみて」
詩織「わー、さっきと全然違う。甘い香りに変わった」
ひぐち君「ミネラル分が感じられて、酸も適度にあっていいね」
詩織「最初に嗅いだ香りと、飲んだときのギャップがおもしろい。ワインっておいしい!」
ひぐち君「この白桃のような濃厚な果実味に、豚の塩気が最高」
詩織「わかります!」
ひぐち君「最後にご紹介するのが、熊本市の熊本ワインの『肥後赤椿マスカット・ベーリーA』」
詩織「ラベルもオシャレ!」
ひぐち君「熊本ワインは僕も行ったことあるけど、このラベルでシリーズを出しているんだ」
詩織「なるほど」
ひぐち君「香りを嗅いでみて。綿菓子みたいな香りがするでしょう」
詩織「本当だ」
ひぐち君「でも辛口っていう」
詩織「これは合うー!」
ひぐち君「『タコのラグーソース』のトマトベースのソースが合うんだよね」
詩織「どんどん進みます」
ひぐち君「この料理だったらロゼワインでも合うよ」
九州で生まれたワインと、おいしい料理にノリノリのふたり。ひぐち君のナビゲートを受けて、詩織さんもすっかり九州ワインファンに。ワインが底をついてしまうまで、福岡の夜は続くのであった。
取材協力:[da FUMINO Bar Italiano(ダ・フミーノ バール・イタリアーノ)]福岡県福岡市中央区清川3-22-6/080-9570-7439/18:00〜24:00(LO23:00)
山本陽子