九州TSUTAYAと九州ウォーカーのコラボフリーペーパー「九州ウォーカー号外」「九州TSUTAYA Walker」の発行1周年を記念して、11月23日、六本松 蔦屋書店でAwesome City ClubのボーカルatagiとPORINを迎えてのインストアイベントが行われた。イベントは会場いっぱいのファンで大盛況。来場者にはPORINが「大好き!」ということで、九州の味・豚骨ラーメンでおなじみの「うまかっちゃん」も配布された。そんな会場の様子を交え、公開インタビューの内容と、アコースティックライブの模様をリポート!
Awesome City Club(以下、ACC)は男女ツインボーカルの男女混成5人組バンド。九州TSUTAYA商品部音楽担当の平井雄太が紹介する“激オシアーティスト”として「九州TSUTAYA Walker」5月号でもフィーチャーしたことがある注目のアーティストだ。
この日来場してくれたのは、ボーカル・ギターのatagiとボーカル・シンセサイザーのPORIN。12月19日(水)に1stフルアルバム「Catch The One」をリリース。さらに2019年1月に福岡・Gate’s7、3月に福岡BEAT STATIONでのワンマンライブも決まっている彼らに、公開インタビューという形で話を聞いた。
――まずはアルバムについて。タイトル『Catch The One』に込められた意味について教えてください。
atagi「ジェームス・ブラウン(JBの愛称でおなじみ)というファンク・ミュージックの帝王がいまして。彼がよくメンバーに向かって『一拍目を感じろ!』『一拍目をつかむんだ!』という意味で『The One』という言葉を使っていたそうなんです。僕らもブラックミュージックをバックボーンに音楽をやっているバンドとして、ブラックミュージックへのリスペクトを込めたというのが1つ。同時に、僕らがバンドとして、これからもっと多くの人たちに楽曲を届けるために、自分たちがもっと輝いていかなければならない、という想いがありました。そこで『個々が掴むべきものを改めて考えようよ、掴もうよ、追いかけようよ』という、もう1つの意味を込めて、このタイトルをつけました」
――今回のアルバムとこれまでのEPとの違いはなんでしょう。聴きどころも含めて教えてください。
PORON「一番はメッセージ性かなと思っています。基本的に私たちは、ブラックミュージックやダンスミュージックを基調に音楽をやってきていますが、今回のアルバムは、それに加えて、聴いている人の背中を押してあげられるような、寄り添えるような歌詞世界になっています。そこが今回のアルバムで、より進化できた部分ではないかと思います」
atagi「たぶん、これは僕らにしか分からない感覚なのですが、音楽的にもう少しルーツミュージックに傾倒したものを作りたいという想いがありました。それで今回は、偉大な過去のブラックミュージックから、より多くのエッセンスを取り込んだ楽曲が増えています。ブラックミュージックに興味がある方は、そういう部分も考えながら聞いてもらえたらうれしいですね」
――来年1月と3月にライブが決まっていますが、それぞれどんな内容になりそうですか。
POIRIN「1月はGate’s7でアコースティックセットでのワンマンショーをやります。今日は2人ですが、もちろん今度はバンドメンバー5人全員でやります。使う楽器はなるべくミニマムにする予定です。16:30からと19:30からの1日2回公演なので、特に夜の公演では、皆さん飲みながらゆっくり音楽に浸ってもらいたいですね」
atagi「3月は福岡BEAT STATIONで行なう全国ツアーです。前回は、福岡がツアーファイナルだったのですが、今回は前半戦で福岡に来ます。ライブイベントで福岡に来ることも多いのですが、次はワンマンライブということで、もっとたっぷり時間を使って、普段はなかなかできないような楽曲もやれたら、と思っています。レア曲が聴きたいという人は、ぜひワンマンライブに来てほしいです」
――来年前半で2回も福岡に来てくださる予定ですが、お2人の九州・福岡に対するイメージや、来て楽しみにしていることがあれば教えてください。
POIRIN「今日会場で『うまかっちゃん』が配布されていたのですが、私は『うまかっちゃん』が大好きなんです。それで毎回ライブのMCで『うまかっちゃん』好きをアピールしていたら、ライブの後にファンの方から大量にいただけて…(嬉しそうに笑いだしてしまうPORIN)。それを楽しみにライブに来ています(笑)」
atagi「しかも、お客さんからもらったうえに、足りずにコンビニで買い足したりしているんですよ」
POIRIN「本当に好きなんですよ。常にストックしておきたいので、福岡に来たら、大量に買って帰ります(満面の笑顔)」
――atagiさんは福岡についてどうですか。楽しみにしていることはありますか?
atagi「僕も福岡は超大好きです。僕のまわりにも『福岡大好き!』という人が多くて、実際、福岡に来るまでは『なにがそんなにすごいんだろう』と思っていたのですが、来てみたらその理由がよく分かりました。魚はうまいし、空気はうまいし、発展しているし、おしゃれな人も多い。全部ここで完結していて、東京とはまた違う感覚です。すごく洗練された街だなと思いますね。しかも家賃も東京より安いらしいじゃないですか」
POIRIN「そうそう、安い!安い!… 本当、検討しようかなと思っています(笑)」
atagi「福岡、すてきな街で大好きです!」
家賃相場までチェックするほど、福岡を気に入ってくれている様子の2人。そんな福岡ネタと「うまかっちゃん」ネタで会場が大いに盛り上がったところで、公開インタビューは終了。続くライブでは「Catch The One」の同名リード曲(生では初披露!)や「ダンシングファイター」などアルバムから収録曲5曲を披露してくれた。
ライブのMCでは、TSUTAYA音楽担当・平井との出会いに触れるひと幕も。「デビューして間もない頃から、ずっと応援してもらい、今回もこんな素敵な六本松蔦屋書店でインストアライブをすることができて、本当に感謝しています。またTSUTAYAに遊びに来たい!」とPORIN。ちなみに、ACCと平井の出会いは、平井がTSUTAYA福ビル店の店長を務めていた3年前の15年9月。2ndミニアルバムリリースの際、ACCが福ビル店に来店し、デビュー時から彼らの音楽性に注目していた平井は、その後、2nd、3rd…とクラウドファンディングでシングルリリースをしたACCに、個人的に投資を続けてきたという。そして、福岡・東京で行われるイベントやライブにも足しげく参加し、その度に「福岡でインストアライブを!」と交渉。このイベントは、デビュー当時から彼らを応援し、信頼関係を築いてきた平井が3年越しの交渉でついに実現したスペシャルな企画だったのだ。
曲と曲の合間に、楽しいMCを挟みながら、アルバム収録の5曲をアコースティックバージョンで披露してくれた2人。ポップでゴージャスなダンスチューンのイメージが強いACCだが、アコースティックで聴く彼らの楽曲はまた新鮮。1月のライブへの期待も一段と高まった。もうすぐ発売の1stフルアルバム「Catch The One」をしっかり予習して、年明けのライブにそなえよう!
最後に、九州ウォーカーの町田拓郎編集長からお知らせを紹介。「現在2か月に1回発行の『九州ウォーカー』が、来年1月から毎月発行になります。発売日もこれまでの25日から20日変わります。月刊化スタートの2月号のみ、2019年1月19日(土)発売ですので、ご注意くださいね。おでかけ情報に街グルメ、お得な企画と、ますますパワーアップしていきますので、これからも『九州ウォーカー』をよろしくお願いします!」
【リリース&ライブ情報】Awesome City Club 1stフルアルバム「Catch The One」12月19日(水)発売。EP「TORSO」から2曲、配信シングル3曲を含む、全10曲収録。初回限定盤(CD+DVD) VIZL-1480 通常盤(CD) VICL-65081 初回限定盤DVDには、ACCメンバーが初めてバラエティに挑んだ企画「Awesome City TV」収録
【Awesome Talks Acoustic show 2019~New Year Special~】東京、大阪、愛知、福岡の4か所で開催 [福岡公演]日時:2019年1月13日(日)15:30 開場/16:30開演 2nd 18:30開場/19:30開演 会場:福岡・Gate’s7 1st 【Awesome Talks―One Man Show2019―】3月1日(金)仙台を皮切りに全国14か所で開催 [福岡公演]日時:3月7日(木)19:00開場/19:30開演 会場:福岡BEAT STATION ●BEA=092・712・4221
★『九州ウォーカー号外』『九州TSUTAYA Walker』は、九州TSUTAYAと九州ウォーカーが力を合わせて九州・福岡の情報を発信していく両面表紙のフリーペーパー(隔月発行)。TSUTAYA側は注目の映画や音楽、ウォーカー側は本誌やムックからオススメの情報を紹介。TSUTAYA主要店舗に設置されているので、見かけたらぜひチェックを。
大迫章代