20代後半の時、自家焙煎店で飲んだスペシャルティコーヒーに感動したオーナーの元梅洋和さん。その体験を「ほかの人にも味わってほしい、 “本当においしいコーヒー”ってこんなにも違うんだということを知ってほしい」との純粋な思いで勤めていた会社を辞めて、コーヒーの道を歩み始めた。
その道のりはやや困難なスタートを切る。「勉強のために入った店を2年で辞めちゃって、焙煎修業の入口にも立てなかったのが正直なところ」と元梅さん。ただ、コーヒーを焼きたいという熱意と自身が信じる本当においしいコーヒーを表現するために、独学で焙煎の勉強を開始。そのやり方は理論や一般的な方法を頼りにするのではなく、とりあえず焼きに焼くことだったそう。「恥ずかしい話、生豆を200㎏ぐらいダメにしました。でも、焙煎を繰り返すうちにやっとコツをつかめてきて」と話す。
では、元梅さんが考えるおいしいコーヒーは?と問うと、「気付いたら飲み干してしまうコーヒー」と答えは明快。消費者目線の思考だからか、堅苦しくなくていい。今秋から「コーヒーのものさし」というドリップバッグ5個セットのオリジナル商品も販売開始。
コーヒーの知識がない人でも直感的に「旨い」「まずい」を感じられるような仕掛けを作っているそうだ。インターネットで注文できるので詳しくは店の公式HPをチェックしてみよう。
[リベルタコーヒー]福岡県北九州市八幡西区則松6-18-16 / 093-616-8426 / 9:00〜18:00 / 木曜休み / 3席 / 禁煙 / コーヒー1杯 250円~
九州ウォーカー編集部