「孤独のグルメ」韓国編の店も!ひとり旅に嬉しいソウルの“ホンパブ”ごはん

東京ウォーカー(全国版)

はじめまして。韓国が好きすぎてフリーランスになり、ソウルへ移住した韓国コーディネーター・ライターの東山と申します。第3次韓流ブームの影響でソウルには最近日本人観光客が急増しています。若い男子グループも目立ち、韓国人気が若年層に広がっていることが顕著に見られますが、ひとり旅で韓国に行く女性もあいかわらず多い模様。

ただ、韓国はもともとひとりで食事をする文化がなく、ひとり旅のときに食事をできる店がなく、もしあったとしても量が多くて食べきれない!肩身が狭い!といった難点があったのです。

が、最近はソウルも核家族化や晩婚化が進んでいることから、ひとりで食事する「ひとり飯(ホンバプ)」文化が広まりつつあり、ひとりで食事を出来る店が増えているのです。ひとり旅に嬉しい!美味しい!お店をソウルのメイン観光地周辺からご紹介します。

肉好き必見!東大門の食堂であつあつ鍋料理「ファネッチプ」


まずは、カムジャタン(豚肉の背骨とじゃがいもの鍋料理)を一人前でもいただけるファネッチプ。東大門市場近く、しかも24時間営業なので、夜中の東大門での買い物途中によるのにも便利なお店です。

ザ・韓国の食堂という雰囲気


店員のおばさまたちが食べていたまかないがとても美味しそう


地元のおじさんたちがワイワイ酒盛りしていたり、近所から来ているであろうおばさんたちがサクッと食事をしにくるような下町感溢れる庶民的な食堂です。

こちらが「カムジャクック」(7000ウォン)。石焼き鍋に大きな背骨肉がゴロゴロ入っています。1人前ですがボリュームたっぷり!

本当に熱いので火傷にご注意


じゃがいもホクホク


韓国流調味料はこちら


物足りない時はコチジャン、塩、えごま粉でお好みの味に調整。あっつあつのうちに美味しくいただきましょう!

ファネッチプ/住所=ソウル特別市龍山区南営洞14-3 営業=24時間営業 休み=なし

からだの芯から温まりたい時に!「東大門明洞タッカンマリ 本店」


メディアでもたくさん紹介されている有名店


東大門にあるけれど、お店の名前は明洞タッカンマリ。タッカンマリを1人前から食べることができるお店です。「タッカンマリ、ホンジャ」と伝えれば、1人前のタッカンマリ(12000ウォン)を用意してくれます。

伝票に1/2と書いてくれます


タレはお酢、コチュジャン、からしで調整。お店のアジュンマ(おばちゃん)が勝手に調味料を入れてくれるので、辛いのが苦手な方はストップ!と伝えましょう。

水キムチだから酸味薄め。さっぱりいただけます


1人前とは思えないほどのボリューム


辛いものが苦手な方にもおすすめしたい、優しい味。からだの芯からあたたまる美味しさです。韓国の餅料理・トッポッキも入っているものの、〆に麺を投入。

コシはなく柔らかくて食べやすい麺


店員のおばさまたちも親切なので、気楽にひとりごはんができるお店です。ただ、忙しい時間帯(昼食、夕食のピークタイム)はひとりだと断られる場合もあるので、少し時間をずらしての訪問がベターでしょう。

東大門明洞タッカンマリ 本店/住所=ソウル特別市鍾路区鍾路40ガキル 14, 東大門タッカンマリ横丁内

営業=9:30~25:30(LO24:30) 休み=なし

新鮮なユッケを専門店で!「ユッケチャメチッ」


日本では食べることができなくなってしまったユッケだからこそ、韓国で食べたい方も多いはず。美味しいグルメを満喫できる広蔵市場内にあるユッケ専門店「ユッケチャメチッ」は、1人利用や持ち帰りもOK。同じ通りに1〜3号店まである人気店です。

思いがけず大きなお皿で出てきてびっくり


ユッケの下には梨がたっぷり入っているのでさっぱりといただけます。また、ソウルの畜産物市場にある精肉店から国産牛肉を毎日仕入れている新鮮なユッケだからこそ、臭みもなく美味しいのです。

白ごはんを追加してユッケ丼に


お酒のおともにもぴったりですが、ごはんとの相性ももちろんぴったり!

伝票には日本語表記もあり


日本語メニューあり。日本人観光客も多く週末は特に込み合うため、待つことも。清潔で綺麗なお店なので女性ひとりでも入りやすい、嬉しいお店です。

ユッケチャメッチ /住所=ソウル特別市鐘路区鐘路4街177、広蔵市場内 営業=9:00~22:00(LO21:00) 休み=日曜

ドラマ「孤独のグルメ」韓国出張編で話題!「終点炭火カルビ(チョンジョムスップルカルビ)」


【写真を見る】ドラマ「孤独のグルメ」韓国出張編で話題の「終点炭火カルビ」はローカル感漂う雰囲気


韓国でも大人気のドラマ「孤独のグルメ」が撮影され人気に火が付いた老舗焼肉店、終点炭火カルビ(チョンジョムスップルカルビ)。異国文化漂う街・梨泰院にあるお店です。ドラマの放送からすでに半年ほど経っているため、だいぶ人気が落ち着いたかと思いきや、18時頃訪れるとすでに6組待ち。40分ほど待って入れました。

入店すると早速おかずがずらりと並びます


ドラマと同じメニュー「デジカルビ(豚カルビ)」1人前13000ウォンをオーダー


お店のスタッフさんがもくもくと肉を焼いて切ってくれ、食べごろになると教えてくれます。(忙しくて肉を焼いてもらえないときは自分で焼きましょう!)脂身が少ないデジカルビは、野菜と一緒に食べることもありさっぱり美味しい!ひとりでも、もくもくといただけます。特製タレが染み込んでいるので味は付いていますが、ごま油につけても美味しいです。

サンチェやエゴマの葉にくるんで


ひとりでがっつり肉を食べたい時に最高なお店です!ドラマの中で五郎さんはチャドルパギ(トモバラ肉)も頼んでいましたが、食欲普通の女性でしたら、肉1人前とチゲ(スープ)など、肉以外の料理を一緒に頼むのがバランスが良いと思います。

お店まで梨泰院駅から歩くと20分ほどかかるため、タクシーか梨泰院駅4番出口近くから出ている421番のバスで行くことをおすすめします。

終点炭火カルビ(チョンジョムスップルカルビ)/住所=ソウル特別市龍山区チャンムン路112 営業=11:00~23:00(LO22:00) 休み=旧正月・チュソク(秋夕、韓国の祭日)

東山サリー

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