秋の味覚といえば「サンマ」。適度に脂がのった身は、焼くだけでなく、刺身や煮物としても使える、“秋のごほうび”的食材。今、神奈川の名店では、“わた焼き”や“釜飯”など、この秋のサンマを使った様々なメニューが登場。普段とはちょっと違う、極旨“サンマ料理”をチェックしてみた。
■「旬鮮炭火焼 獺祭」/藤沢(藤沢市鵠沼橘)
オシャレな寿司屋のようなカウンター中心の創作居酒屋。食べ歩き好きの脱サラ店主・渡辺さんが、各地で“ウマイ”と思った料理をアレンジし、メニューにしたというこだわりのものばかりが揃う。中でも、「秋刀魚のわた焼き」(680円)は、大人気メニュー。微長炭で焼いた身を、ツウにはたまらない“ワタ”をバターで溶かしたドロドロのソースと共にさらに焼く、というアイデア料理だ。身のうま味とワタの苦味が調和したサンマは味わい深く、素材本来の味を引き立てる、酒のあてとしてもイケる名物だ。
■「旬鮮厨房 天魚」/関内(横浜市中区)
和食ひと筋27年の料理長が、中央市場と問屋から届く新鮮な魚介をシンプルに料理するお店。ここのオススメは、ご飯が見えなくなるほどサンマの刺身を敷き詰めた「新さんま刺身丼」(900円)。コリッとした歯ごたえを感じられる刺身が丼いっぱいに盛られており、かむごとに、脂とご飯の甘味が絶妙に絡み合い、サンマ本来の味を楽しめる。サンマ本来の味を思う存分堪能したいなら、一度味わうべし!
■「元祖釜飯 お可免」/伊勢佐木長者長(横浜市中区)
創業83年を誇る釜飯専門店。特注の釜やフタが印象的な釜飯は、砂糖を使った少し甘めの味付けが特徴。「サンマの釜飯」(1250円)は、秋の限定メニュー。サンマをカツオなどのダシで甘辛く煮て、蒸らす段階でショウガと炊いたご飯へのせる。サンマのうま味のあとに、ショウガのさわやかさがほんのり香り、口の中で秋の贅沢を感じることができる、釜飯専門店ならではの創作料理だ。
他にも、「祝茶房 紅拍手」(新百合ヶ丘)の「秋刀魚のジンジャースパイシー揚げ 生姜ケチャップ」(710円)や、「串焼 文福」(武蔵小杉)の「サンマの蒲焼き」(1本230円)など、各店で、素材、タレ、焼き方・揚げ方など、神奈川にはこだわり抜いた逸品がまだまだいっぱい。今年の秋は、塩焼き以外のさまざまなメニューに挑戦して、いつもと違う秋を楽しんでみては? 【詳細は9月7日発売の横浜ウォーカー参照】