最初は驚きましたが彩さんの言葉で決心しました
11/4、キャプテンとしてNMB48を牽引してきた山本彩さんがグループを卒業。山本さんが8年間務めてきた“キャプテン”を引き継いだのは、5期生の小嶋花梨さん。
「彩さんの卒業公演が行われた劇場で、次のキャプテンの発表がありましたが、次期キャプテンを私に、というお話は、8周年ライブの大阪城ホール公演が終わったあとにいただいていました。最初、スタッフの方たちは、私に伝えずに発表する予定だったそうですが、彩さんが『簡単に決められることじゃないから、ちゃんと時間をあげたい』と言ってくださって、事前に教えていただいたのです」
山本彩さんに憧れ、NMB48のファンになり、そしてメンバーにまでなったほどの“難波愛”が強い小嶋さん。山本さんからお話を聞いた時の気持ちを聞いてみると。
「最初はすごく驚きました。『私でいいんですか?』って。でも、『無理。私にはできない』とは思わなかったです。それは、彩さんが『立場が人を変えてくれるから』と言ってくださったからです。私自身は、性格的にキャプテンに向いていないと思っていました。でも、その彩さんの言葉で決心しました。『時間をあげるから』と言われたのですが、その時点ですでに『やってみよう』と思いましたし、今後、どうしていきたいかを考え始めていたのです」
そして、11/4に行われた「新キャプテン発表」は大きなニュースとなった。
「自分の気持ちは決まっていましたが、やっぱり不安な気持ちがありましたし、怖かったです。でも、発表が終わって、ステージから楽屋に行く時、最初にまおきゅんさん(三田麻央)が『なんでそんなに力んでんの?花梨ちゃんに付いていくに決まってるやん!』って声をかけてくださって。それから、ゆうりさん(太田夢莉)や(渋谷)凪咲さん、発表前にお話を聞いてくださったアカリンさん(吉田朱里)も… 。ファンの方からの温かい声援もすごくうれしかったです。グループに加入してからずっと気を引き締めてやってきましたけど、あらためて背筋が伸びました。私のことを知らない方がたくさんいらっしゃいますし、NMB48のファンの方にもガッカリされたくないですから」
11/15、大阪城ホールから放送された音楽番組「ベストヒット歌謡祭2018」にNMB 48 が出演。小嶋さんがセンターポジションに立ち、デビュー曲「絶滅黒髪少女」を歌い、それが新体制のお披露目となった。
「私はセンターに立つ人間じゃなかったですし、先輩たちに見守られながらの歌唱も初めてだったので緊張するかな?って思っていましたが、緊張せず、楽しく歌わせていただきました」
19年の元日には、久しぶりの大組閣(チーム再編成)が行われる。
「NMB48は3つのチーム(チームN、チームM、チームBⅡ)がありますが、組閣はチーム色をガラッと変えます。また一からリスタートできるという意味でも、すごく重要になってきますね」
キャプテンとして、メンバーの一人として、小嶋さんがNMB48に望むことを聞いてみると。
「アカリンさんや(村瀬)紗英さんなど、女子力の高いメンバーによって女性ファンも増えているので、そういう魅力は大切にしていきたいなと思います。でも、関東出身の私が言うのもなんですけど、私的には最近“大阪色”が薄いなと思うんです。特に、私たち5期生は、楽屋ではおもしろいのに、表でそのおもしろさが出せていない気がします。『NMB48げいにん!』シリーズがありましたが、滑っているところも含めて、必死にお笑いをやっているのが好きでした。シングルの特典映像に収録されていた吉本新喜劇さんとのコラボも私が加入してからはありませんし。いざやれと言われたら、私も悩むかもしれませんけど(笑)。おもしろさという意味では、凪咲さんややまりな(山尾梨奈)さんなど、先輩に負けていますから、今が頑張り時ですし、違う形でもいいので、そういうことができればいいなと思っています。いろいろと変わる時期ですし、変えていく時期だと思います。研究生のメンバーの勢いもすごいので、正規メンバーへの昇格など、組閣も楽しみです。京セラドームでの単独公演を目指しているので、目標に向かって頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」
撮影=石塚雅人/取材・文=田中隆信
NMB48 19thシングル「僕だって泣いちゃうよ」発売中(laugh out loud records)
山本彩の卒業シングルとなるNMB48の19thシングル。ミュージックビデオはドローンも使って撮影され、ダンスシーンには選抜メンバーだけでなく、メンバー71人全員が出演。初回限定盤Type-A、通常盤Type-A、初回限定盤Type-B、通常盤Type-B、初回限定盤Type-C、通常盤Type-C、初回限定盤Type-D、通常盤Type-D、劇場盤の9形態でリリースされた。
ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一