一大ブームを巻き起こした01年の“しし座流星群”以来、なじみの言葉になった“○○流星群”。TBSの金曜ドラマ「流星の絆」人気もあり、ことしも12月中旬に見られる“ふたご座流星群”を見たいという人も多いだろう。しかし、実はことしはふたご座流星群より聞きなれない“しぶんぎ座流星群”が注目なのだという。
「ことしのふたご座流星群のピークは12/13(土)〜14(日)ごろですが、放射点付近に満月があり、一晩中月明かりに邪魔されるので条件は最悪なんです」(国立天文台・片山真人さん)。
なんでも流星群は“放射点”と呼ばれる所から四方八方に飛んでいくもので、その放射点近くにある月の光に邪魔されて見えづらいのだそう。強く光る流星があれば肉眼でも見れなくはないが、まったく確認できない可能性もあるという。
そこでオススメなのが、来年の1/3(土)〜4(日)にかけて北の空に出現する“しぶんぎ座流星群”。聞きなれない名前だが、実は8月の“ペルセウス座流星群”や12月の“ふたご座流星群”と並ぶ三大流星群のひとつだ。
「1/3(土)は上弦の月。夜半過ぎ、放射点が昇ってくる頃に月が沈むので深夜になるほどよく見えそうです」(片山さん)。1時間に数十個出現することもあり、雲さえかかっていなければ1/3(土)の深夜から1/4(日)の未明にかけて、最高の流星が見られる。週末というのも、天体観測にはもってこいだろう。流星を見るのに双眼鏡は不要。街灯りの少ない場所から肉眼で眺めたい。
7/22には“皆既日食”があり、さらに天文界に注目が集まりそうな09年(しかも世界天文年!)の年初を飾る流星群。一年の誓いを胸に、星空の奇跡を眺めてみては?【東京ウォーカー/荒木紳輔】