西鉄の特急用電車として昭和48年5月にデビューし、西鉄天神大牟田線を38年間という長きにわたり走り続けた2000形の車両が10/17(日)をもって引退する。
2000形は、当時特急に使用されていた1000形・1300形に置き換える車両として登場。冷房装置や転換クロスシートを採用したことで人気となり、デビュー翌年の昭和49年に九州初の「鉄道友の会 ローレル賞」を受賞した。
これまでに、6両編成6本、合計36車両が製造されている。
その後、新形式の8000形をはじめ、7000形や3000形など新型車両が投入されると、主に急行用の車両として使われてきたが、平成22年のダイヤ改正を機に、活躍の場が縮小され、現在では最後の1両が運行されているのみだ。
引退前のさよなら運行として、9/25(土)~引退前日の10/16(土)まで当時のローレル賞受賞時の車体装飾を再現し、福岡(天神)~花畑間の急行として走る。9/25(土)から西鉄天神大牟田線の急行停車駅では、2000形登場時復刻版カタログ付き「さよなら2000形記念乗車券」を、限定1000部発売したが、現在すでに完売。
さらに、最後の日となる10/17(日)は西鉄旅行が「さよなら2000形貸切ツアー(ラストラン)」を開催。参加者には、「記念乗車証付2000形フォトブック」「2000形登場時復刻版カタログ」がもらえ、2000形車両部品オークションに参加できる。多くの人たちと思い出を乗せてきた2000形最後の雄姿を見に行こう。
【福岡ウォーカー/加藤 真】