雪を豊年の吉兆とみて田畑の実りを願う「新野の雪祭り」が、長野県下伊那郡にある伊豆神社境内で2019年1月14日(月・祝)に執り行われる。
新野の雪まつりは、雪を稲穂の花にみたて。大雪(=豊年)を願う祭りで、田楽、舞楽、神楽、猿楽、田遊びなどの日本の芸能絵巻が徹夜で繰り広げられる。能や狂言などの伝統芸能の原点とも言われ、古代芸能を研究する人々にも深い示唆を与えている伝統の祭りだ。
雪まつり当日に雪が降ると豊年になるという五穀豊穣祈願で、新野に雪がないときは2里(約8キロメートル)も離れた峠まで雪を取りに行く。ひと握りの雪でも神前に供えなければ祭りが成立しない、まさに雪のお祭りだ。
また、雪まつりに使用する仮面=面形は、墨・胡粉・紅ガラだけで仕上げた素朴さが特徴で、現在は19種の面があり、鎌倉時代の様式を今に伝えている。さらに、作り物の駒、獅子頭、馬形、牛形が加わり、仮面をつけることによって神の化身として現れる。
長野の冬の伝統行事、「新野の雪祭り」をあなたも一度見物してみてほしい。
ウォーカープラス編集部