忍者の街・三重県伊賀市にあふれる謎の文字の数々…。今、伊賀市は、忍者が暗号文に使用したという「忍者文字」を使った街おこしで、注目を集めている。そんな忍者の街では、なんとトイレットペーパーにまで「忍者文字」が使われているというのだ。
忍者文字が書かれているのは、トイレットペーパー「伊賀流忍法 虎之巻(とらのまき)」。三重県伊賀市にある印刷会社「上野印刷(株)」が8月22日より発売している人気商品だ。同社の営業課長・廣山さんによると「まだ発売して1か月程ですが、遠方からの問い合わせもいただき、予想以上の周囲の反応に驚いています」とのこと。発売開始以来、様々なメディアに取り上げられ、大きな反響を呼んでいるようだ。
このトイレットペーパーには、「忍者文字」が50音順に繰り返し印刷され、「忍者文字」を暗記するにはぴったり(!?)の商品。パッケージも黒地に白と、世を忍ぶ “忍者らしい”デザインだ。価格は1個400円で、購入は市内の土産物店やインターネットから。土産物として、または話のネタとして購入する人が多いようだ。
そもそも「忍者文字」とは、漢字が日本に伝わる以前から使われていた「神代文字」が起源とされている。忍者が“秘密の交信”を行う際に使っていたという説もあり、読解が困難な、曲線を組み合わせたヘビの様な形が特徴だ。記者も実際に「忍者文字」の50音表を手に解読を試みたが、なかなか難しい。この「忍者文字」は、伊賀市内の商店や企業の看板には多数使われており、観光客の目を釘付けにしている。
さらに、同社では忍者文字のTシャツやクリアファイルも販売。「昨年から、地元の商工会議所を中心に『忍者文字』を使った街おこしが始まりました。当社はチラシや伝票等の印刷を主としている印刷会社なのですが、私達も何か出来ることはないかと考え、関連グッズを企画・制作することになりました」と、廣山さん語る。
これまでなかなか馴染みのなかった「忍者文字」。このトイレットペーパーを使って、あなたも忍者への第一歩を踏み出してみては?【東京ウォーカー】