フレンチの技法を応用した旨味たっぷりのエビスープ!
堀江幸助さんはイタリアで7年、フランスで3年修業し、帰国後は軽井沢や鎌倉、お台場などで最大18店ものレストランを経営していたやり手のシェフ。14年から父親の故郷・足利でイタリアン「mario」を営んでいたが、その店を2018年3月ラーメン主体にリニューアルした。
エビ出汁塩ラーメン(780円)のスープをひと口飲むと、エビの濃厚な味が口いっぱいに広がる。信州地鶏のムネ肉とハーブ三元豚の肩ロースの2種のチャーシューも自慢。スパイスを巧みに使い、イタリアンの手法で仕上げている。シメは残ったスープをライス(パルメザンチーズとオリーブオイル付き 110円)にかけてリゾットに。
「麺はそば職人である親戚が住む、長野・菅平高原で作っています。標高が高いので小麦が発酵しにくく、のびにくいのでコシのある麺ができます。裏メニューで出していたラーメンをいつでも食べたいというお客さんの声に応えました。ラーメン専門店ではなく、今もパスタなども要望があれば出しています」とオーナーシェフの堀江幸助さん。
牛テールや鶏ガラ、魚介などのスープに、3時間煮込んだイタリアントマトのソースをブレンドしたトマトラーメン(980円)もおすすめ。トマトの濃厚な甘味と酸味がクセに。
堀江さんとラーメンを結びつけたのはある意外な人物。それはなんと"ラーメンの鬼"故・佐野 実氏だ。お台場の店の常連だった同氏が堀江さんのスープ・ド・ポワソン(魚介スープ)に感銘し、「これでラーメンを作ってみたらどう?」と助言したのがキッカケだそう。スゴ腕の料理人が作り出すラーメンをぜひご賞味あれ。
■里山の食事処 山小屋亭 住所:足利市板倉町816-1 電話:0284-62-4888 時間:11:30~16:00、18:00~20:00(各LO)※当日15:00までの電話予約で20:00以降も営業 休み:なし 席数:25席(カウンター5、テーブル12、座敷8) タバコ:禁煙 駐車場:15台(無料)
ラーメンWalker編集部