12月1日から9日まで「NMB48劇場スペシャルウィーク2018 単独十番勝負!第二弾!」が開催されました。今回は「新時代~難波5期生てっぺんとったんで!~」公演をレポートします!
悲願の5期生公演
NMB48のキャプテンを務めていた山本彩が11月に卒業し、後継に指名したのは、もともとAKB48グループ(特にNMB48)のファンで、グループへの愛に溢れる5期生の小嶋花梨。その小嶋が「構成、セットリスト、立ち位置、歌割りなどを考えた」という5期生公演の開催は、岩田桃夏・梅山恋和・小嶋花梨・清水里香・上西怜・中川美音・水田詩織・山田寿々・山本彩加(五十音順)の9人全員の悲願だった。
12月7日、19時。「(梅山)ココナ、生きてる?」「(小嶋)花梨ちゃん、アゴ長くない?」などと、会場には音声のみが流れるステージ袖での円陣でメンバーをいじり合った後、「5期生公演いくぞ!難波5期生てっぺんとったんで!」と真面目に気合いを入れ、公演がスタート。1曲目は小嶋をセンターにAKB48の大ヒット曲『Beginner』をヘッドセットで披露し、クールな5期生をアピールした。
最初のMCでは自己紹介の後、お互いの第一印象トーク。水田が「ももるん(岩田)は、いい感じにダサくて、(中川)美音は覚えてないわ」と、軽くディスって笑いを取ると、岩田も「(山田)寿々は最初インフルエンザで休んでいて、病気がちな子って思ってたけど、バカ元気でした」と、負けじと会場の爆笑を誘った。
様々な表情を見せるユニットコーナー
ユニットコーナーでは、小嶋と清水が、かつて前田敦子と板野友美が歌っていた『君と僕の関係』を笑顔いっぱいにパフォーマンス。
山本と梅山のコンビ“梅山本”は、笑顔を封印して『制服レジスタンス』。
山田・岩田・水田は『抱きしめられたら』をセクシーに。
上西と中川は、HKT48の矢吹奈子と田中美久の“なこみく”コンビの『生意気リップス』で、キュートな魅力をふりまいた。中川は「48グループに入ったら、絶対やりたかった曲」だそうで、その夢が叶った瞬間だった。
そして全員で『彼女になれますか?』、『ハートエレキ』を披露。この時、着用していた衣装は、清水が「たくさんのお店を歩き回って、一人ずつコーディネートしました」。
バンジージャンプに挑戦!
全員が一旦ステージからハケると、VTRへ。小嶋が「5期生ってあんまり体を張ったことがないし、殻を破りきれていないと思うんですよ。バンジージャンプとかって殻を破れそうじゃないですか?」と語り、全員で高さ30mのバンジージャンプに挑戦することに。実際はかなり時間がかかったそうだが(特に水田)、VTRでは5分ほどに凝縮されて、全員が「てっぺんとったんで!」と叫んで、バンジーを成功させた。
9人それぞれの目標
VTRの後、4曲を披露し、本編が終了。アンコールでは、それぞれが今後の目標を掲げた。
岩田「私はこれから仏像博士を目指したい!京都出身なんですけど、仏像とか神社とか、京都の魅力をもっと広められる人になりたいと思います。仏像博士とお呼び下さいって、もっと自信を持って言えるように頑張ります!」
山本「これからは私がやりたかった演技のお仕事を、モデルと両立して、アイドルと両立して、挑戦していきたいなと思いますし、NMB48のことを新たにたくさんの方に知っていただけるきっかけに私がなりたいなと思います!」
中川「私は歌が大好きなんですけど、苦手な部分もあるので、歌を頑張りたいと思います。そして私はまだ自分の曲と言えるものがないので、中川美音の曲といえば?と言ったら、みんなが一斉に答えられるぐらいの曲を作りたいと思っています!」
山田「私は姉(山田菜々)がチームMのキャプテンだったので、私もいつかはチームのキャプテンや副キャプテンになりたいと思います!」
上西「1月1日に組閣があるんですけど、私はその組閣後の新チームの公演で、センターを任せていただけるような存在になりたいです!」
梅山「私はもっともっと知名度を上げることです。やっぱりまだ私の名前を知らない方がたくさんいるので、知名度を上げて、夢を叶えるために頑張りたいと思います!」
水田「『ドリアン少年』のセンターをされていた須藤凜々花さんが卒業されて、次(のセンター)は水田詩織ちゃんにって言って下さったのに、その気持ちを無駄にしてしまっていて…。だから、そのためにまず握手会の部数を増やしていきたいです。それと5期生が今、5人選抜に入っているので、残りのあと4人も絶対に入りたいと思います!」
清水「私は5期生の中ですごく目立たない存在で、今日もまた改めて実感したんですけど、私にしか出来ないこともあるなと思って、ギターでソロ公演をさせていただいたり、インスタとか洋服も好きですし、そういう個性を伸ばしていきたいと思いますので、皆さん、インスタのフォローよろしくお願いします!」
小嶋「バンジージャンプ、全員が跳べるとは思ってなかったです。でも、みんなでひとつになったら、怖いものも乗り越えられるんだなって、今回はバンジージャンプだったんですけど、大きな壁とかも、みんなで乗り越えていきたいと強く思いました。」
ラストは初披露で歌った思い出の曲
「最後の曲は、私たちの始まりの曲を歌わせていただきます!」(山田)と、16年6月28日のお披露目の際に歌った『てっぺんとったんで!』を、山田をセンターに披露。9人の大きな成長ぶりを見せ、73分間の公演は幕を閉じた。
小嶋花梨による渾身のセットリスト、清水里香による衣装コーディネートなどで、各メンバーの個性を更に際立たせ、大きな輝きを放った5期生公演。そのタイトルどおり、NMB48の新時代の到来を予感させた。
終演後、多くのメンバーのツイッターには、こう記されていた。「次はもっと大きなステージで」。今度はどこで、どんな5期生公演を見せてくれるのか、期待が膨らむ。
◆新時代~難波5期生てっぺんとったんで!~公演セットリスト(18年12月7日@NMB48劇場)
出演:岩田桃夏・梅山恋和・小嶋花梨・清水里香・上西怜・中川美音・水田詩織・山田寿々・山本彩加
overture
M1 Beginner
M2 月見草
M3 Good Timing
~MC
M4 君と僕の関係(小嶋・清水)
M5 制服レジスタンス(山本・梅山)
M6 抱きしめられたら(山田・岩田・水田)
M7 生意気リップス(上西・中川)
M8 彼女になれますか?
M9 ハートエレキ
~映像(バンジージャンプに挑戦!)
M10 ファーストラビット
M11 未来とは?
M12 ウッホウッホホ
~MC
M13 三日月の背中
アンコール
M14 絶滅黒髪少女
M15 届かなそうで届くもの
~MC
M16 てっぺんとったんで!
【取材・文=ポッター平井】
<ポッター平井・プロフィール>構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドルサポーター。
ポッター平井