映画「十二人の死にたい子どもたち」ジャパンプレミア開催! 杉咲花「意外な仕掛けがある秘密箱のような映画です」

東京ウォーカー(全国版)

注目の若手俳優12人が共演!


映画「十二人の死にたい子どもたち」出演者と堤幸彦監督(写真後列左)


 1月9日、映画「十二人の死にたい子どもたち」のジャパンプレミアがヒューリック東京で開催された。この作品は、「天地明察」や「マルドゥック・スクランブル」などを生み出した作家・冲方丁さんの小説が原作で、“集団安楽死”を求めて廃病院に集まった十二人の若者たちが死について大きな決断をしていく姿が描かれている。

 登壇者は、その"十二人"を演じた杉咲花さん、新田真剣佑さん、北村匠海さん、高杉真宙さん、黒島結菜さん、橋本環奈さん、吉川愛さん、萩原利久さん、渕野右登さん、坂東龍汰さん、古川琴音さん、竹内愛紗さん。そして監督を務めた堤幸彦さんの13人。

杉咲花さん


新田真剣佑さん


 SNSなどで“ヤバイ映画”として話題の本作。それにちなんで、最近のヤバイ話について尋ねられると。「僕は古着が好きで、ビンテージの靴もよく買います。雨の日にビンテージの靴を履いて歩いていたら、駅に着く前に、ちょっと右足が冷たいなって。すると、ソールがどこに行ったのか、バレエシューズみたいになってたんです(笑)。右足がビショビショのまま電車に乗って現場に行ったのがヤバイなと思いました」と北村匠海さんがエピソードを披露。

北村匠海さん


高杉真宙さん


 「決断」というテーマでは、杉咲花さんが「私は日々決断をしているのですが、それは何かと言いますと、一日3回しかないご飯を食べる時間が本当に大事で、いつも何を食べるかを真剣に悩んでいます。この前、サラダを食べた時にドレッシングを何にしようかな?と思って、選んで買ったんです。ちょっと続きがあって、一回用のドレッシングで折り曲げたら(中身が)出るタイプだったんですけど、初めて使ったんです。どうやって折るのかな?と思いながら、ビュッとやったらドレッシングを浴びてしまいました(笑)」と話し、周りから「決断の話じゃなくて、ヤバイ話になってる」とつっこまれる場面も。

黒島結菜さん


橋本環奈さん


 新田真剣佑さんは人生における決断について「僕はロス(ロサンゼルス)で生まれ育ちまして、日本に拠点を移して役者をやっていくと決めたことが人生の中の一番の決断かもしれません」と語った。高杉真宙さんは「中学の時、福岡から東京に出てくることが大きな決断でした。一人でこっちにこなければいけなかったので、仕事するか一年くらい悩んで、2年くらい悩んで上京しました。親から『自分で決めなさい』と言われて、自分で決めました」と上京当時のころを振り返った。

吉川愛さん


吉川愛さんと橋本環奈さん


 黒島結菜さんも「私も地元から上京するタイミングですね。17歳だったので、そんなに大きな決断ではなかったかもしれませんが、悩まず出てきました」と、橋本環奈さんも「私もなんです。節目とかになると、環境が変わることを考えると、福岡から上京した時が、今までの人生の中で一番大きな決断でした。潔く決断しました」と語った。

萩原利久さん


渕野右登さん


 この作品の”ウソと騙し合いが交差する”というストーリーにちなんで、トータライザーを使ってキャストの本音を暴く企画も行われた。「このメンバーの中に好きな人がいる」「この中の誰かのとんでもない秘密を知っている」「この人には負けたくないとライバル視している人がいる」という質問に続いて、「堤監督の次回作にぜひ出演したい」という問いに対して、0人という結果に。「私のことを見切った人たちばかりということですね。『十二人の見切った子どもたち』」と堤監督がさみしげに語ると、杉咲花さんが「もう、あんな現場耐えられないです!」と衝撃的な告白を。と思いきや「というのはウソです(笑)。監督を騙そうということで、みんなで話し合いをしてあえて押さなかったんです」とネタばらしをして、監督もホッと安心した様子だった。

坂東龍汰さん


古川琴音さん


 最後に新田真剣佑さんと杉咲花さんが観客にメッセージを届けたが、新田さんが『十二人の子どもたち』とタイトルを間違えて言ってしまい、司会者から「それだとほのぼのとしてしまいます(笑)」とつっこまれ、「間違えちゃった(笑)」と答え、会場からを和ませた。改めて「この物語で推理をしていく役なんですけど、みなさんもこの推理が解けるのか試しながら見るのも楽しい見方なんじゃないかなと思います。ぜひ楽しんでください」とコメント。そして杉咲花さんは「自分にとって、自信をもって『見てください』と言える映画ができて、その作品を今日無事に完成披露を迎えられて、みなさんにやっとお届けできることをうれしく思っています。衝撃的な内容はそうなんですけど、一括りにできないというか、アクションもないし、恋愛も描かれてないのにハラハラドキドキして、クスッとしたり、心がキュッとしたり、なんか、そんなところがこの映画の不思議なところだと思っています。意外な仕掛けがある秘密箱になってるんじゃないかと思っています。衝撃の、とっておきのラストをたくさんの方に楽しんでいただけたらと思っています」と見どころを語った。

竹内愛紗さん


映画「十二人の死にたい子どもたち」(ワーナー・ブラザース)1/25(金)公開 ©2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会


 映画「十二人の死にたい子どもたち」は今月25日(金)公開。

取材・文=田中隆信

ウォーカープラス/野木原晃一

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