1月13日(日)、北九州メディアドーム(小倉北区三萩野)にて、2019(平成31)年北九州市成人式が行われた。会場には多くの新成人が集まり、全国的にも話題になっている奇抜な袴や着物姿も目立っていた。
ド派手な新成人で毎年話題の成人式に潜入!
今年の北九州成人式のテーマは「Take Off!」。新成人の数は9770人。平成最後を彩る成人式にふさわしく、晴天の中式が行われた。北九州メディアドーム内で開催された式典では、ヴォーカルアンサンブルグループ「tutti(トゥッティ)」による国歌斉唱・市歌斉唱、北九州市長のあいさつ、新成人感謝の言葉などのプログラムで新成人を祝った。
北九州市の成人式といえば、色とりどりの袴や着物を着飾り、リーゼントや奇抜なヘアスタイルで目立つ“ビジュアル系新成人”。全国ニュースでも毎年取り上げるほど話題になっているだけあって、今年もド派手な新成人目当てに多くのメディアも駆けつけていた。
袴姿の男性たちは、出身中学校の仲良しグループで色や旗をそろえるのが基本。ゴールドやシルバー、紅白など、カラフルな衣装が目を引く。あるグループは9月くらいから準備を始め、仲間と打ち合わせをしたり、どんな髪型にするかを決めたと話す。普段は仕事で許されないような奇抜な髪型やカラーリングはこの日だけ。撮影や取材も快く引き受けてくれて、その礼儀正しさに驚いたほどだ。
もちろん、振袖が似合う“北九州美人”にも注目。多くの取材陣の注目を集めていた里緒菜(りおな)さんは、特注で作ったリボンとピンクの振袖、カラコンなど、こだわりが詰まった衣装で参加。また、ニュージーランドの父親と日本人の母親のハーフで、東京でモデルとして活躍するNina(ニーナ)さんは、この日の為に東京から帰福したという。日本人離れした顔立ちと174cmという抜群のスタイル、そしてお気に入りのヘアメイクと振袖姿がよく似合っていた。
会場には、毎年見物にくるという地元の人も多く、新成人との写真撮影や会話を楽しんでいた。もはや“北九州カルチャー”となっている、北九州市の成人式。平成最後のイベントは、和やかな雰囲気で終了した。来年は年号新たに、どんな式となるのだろうか。今から楽しみだ。
【取材・構成=鶴田知子(九州ウォーカー編集部)、取材・文=森川和典、撮影=山辺学】
森川和典