1月16日、東京ディズニーシーでキャストのためのイベント「サンクスデー」が開催された。閉園後のパークを貸し切って行われる「サンクスデー」。パークで働く準社員(アルバイト)などをゲストとして迎え、上司である役員や社員がもてなすことで、日頃の感謝の気持ちを伝えるイベントだ。20回目を迎えた今年は約1万8000人のキャストが参加し、年に一度の特別な夜を楽しんだ。
16日、両パークは19時に閉園し、20時15分から「サンクスデー」がスタート。イベント開始前、エントランスの外で開園を待つキャストたちに向けて、パークの中から早速グーフィーが盛り上げる場面も。20時15分を迎えると、キャストたちははやる気持ちを抑え、「走らない」というパークのルールを守りながら一斉に入園した。
ミラコスタ通りをはじめとしたエントランス周辺では、役員や社員によるウェルカムグリーティングを実施。キャストたちは笑顔でハイタッチしながら、メディテレーニアンハーバーへと足を進めた。
その後は約20分間にわたり、サンクスデーセレモニーが行われ、オリエンタルランド 代表取締役会長兼CEO・加賀美俊夫氏、代表取締役社長兼COO・上西京一郎氏らが登壇。キャストたちへの感謝の意を述べた。
さらに、ミッキーマウス、ミニーマウス、プルート、ダッフィー、シェリーメイも、東京ディズニーリゾート35周年の記念コスチュームを着て登場。
サンクスデーでは毎年、記念グッズが配布されるのだが、今年は「THANKS DAY2019」と書かれた光るスティック(ケミカルライト)が入園の際に配られ、ミッキーマウスたちも光るスティックを元気いっぱいに振り、セレモニーをにぎやかに盛り上げた。
「サンクスデー」では少ない待ち時間でアトラクション(一部休止あり)を楽しめるのも、魅力の1つ。もちろん、アトラクションを運営するのは社員たちの役割だ。アラビアンコーストにある「キャラバンカルーセル」へ行ってみると、社員によるユニークなアナウンスが流れるなか、アトラクションを楽しむキャストの姿が見られた。
一部のレストランやポップコーンワゴンも営業。「ギョウザドッグ」や「ユカタンソーセージドッグ」などお馴染みのフードに加え、過去のスペシャルイベントで登場した期間限定メニューなども、「サンクスデー」限定で特別に販売されていた。
さらに、キャラクターたちも感謝の気持ちを伝えるべく、グリーティングを実施。なかには通常グリーティングを実施していない、レアなキャラクターの姿も見受けられ、ひときわ大きな人だかりができていた。
だが、キャラクターたちと同様に大人気だったのが、役員や社員との記念撮影だ。その人気たるや、“キャラグリ”ならぬ“役員&社員グリ”と表現したくなるほど。
パークを一周してみた印象では、アトラクションに乗るよりも、上司との交流や、キャスト同士での記念撮影をメインに楽しんでいるようだった。
寒さを吹き飛ばすほどの熱気に包まれた「サンクスデー」は、22時45分に終了。普段のパークと同じく、そこにはたくさんのハピネスがあふれていた。
水梨かおる