映画でも話題になった黒川博行の小説『後妻業』を原作に、初の連続テレビドラマ版が登場する。大阪を舞台にした、クセもの揃いの登場人物たちの欲や思惑がうごめく痛快サスペンス＆大人の恋愛ドラマだ。男をたぶらかし、遺産を狙う天才的な“後妻業”のエース・小夜子に木村佳乃。そして、表の顔は結婚相談所「微祥」の経営者だが小夜子たちの“後妻業”の黒幕で、金と女が大好きな元締め・柏木を高橋克典が演じる。ほかに、父親が小夜子のターゲットとなり、小夜子と壮絶なバトルを繰り広げる娘・朋美に木村多江。また、小夜子と柏木を追いつめる元大阪府警でマル暴刑事だった私立探偵・本多には伊原剛志。ほか豪華キャストが出演する。久しぶりのちょい悪キャラ、大人のラブストーリー、そして大阪弁は「みんなに気持ち悪い、気持ち悪いって言われながら勉強中」と苦労しつつも楽しそうな高橋が来阪。自他ともに認めるスイーツ好きの彼が、ドラマの魅力と意気込みを語った。
【久しぶりの不良役】
僕は不良やってる方が好まれるんですよ。ちょい悪をやった時、大阪で僕のドラマはとても視聴率がいい。大阪の人は、わかりやすく娯楽のひとつとしてテレビを愛してくれてるということなのかなぁと、うれしいです。僕自身も不良、嫌いじゃないですよ。でも、出がボンボンなんでね（笑）。最近では、大人の嗜好的なクラシック音楽番組や旅好きなので日本に来ている外国人をゲストに招いて日本の良さを知る番組の司会、NHKのヒューマンドラマとかをやらせていただいていたんですけど、このドラマで全部パーですわ（笑）。コマーシャルなんか、もうヤクザですよ。なので、振り出しに戻る（笑）。でも、おもしろい流れだなぁと思って。幅が広がればいいかなと思ってるんですけど。
【ドラマの見どころ】
今回の話は悪い方が主役。いいのか悪いのか、スレスレな感じで行ったり来たりするので、おもしろいです。たくさんお金持ってるヤモメから遺産をいただくスリルと、男と女と。女同士のバトルもありますし。あれは大変だと思う。関西弁だし、格闘技にもなるし。で、いろいろあって最後の展開は大ドンデン的な「おっ、そうなの！？」って、原作とも映画とも違う。ストレス発散にもなるんじゃないかなと思いますね。それに、なんか懐かしい作りなんですよ、80年代のトレンディドラマがちょっと混ざってるみたいな。敢えてそこを狙ってやってるという感じもおもしろいなぁと思って。絶対おもしろいです！（笑）。
【1番の楽しみ】
このキャラの全部かな。大阪弁の不良。ええやないですか、おもしろい（笑）。魅力的におもしろく作って行けたらいいなって。井原さんの役とは対局的でどこかで似てたりもする。本来のキャスティングなら、逆だと思うんですけどね（笑）。
【関西に来た時、必ず行くところ】
とりあえず「だるま」。串揚げ大好き。それから、知り合いの店で長居にある「お好み焼き 芦川」。あとは、安くておいしい焼肉屋さん。全部、食べるとこです（笑）。あ、あと大阪城。ずうっと昔からプライベートで散歩しながら行きたくて、いっつも行こうとするんですけど、スマホのナビで探しながら行っても、どうしてもたどり着けなかった（笑）。で昨日、大阪城の未来座の屋上で撮影して、初めて全部見た。あそこで写真撮ると、天守閣が頭に乗っかってるみたいになる(笑)。よかったですよ。初めて想いを遂げました。
あと、夏にドラマの撮影で来た時、天神橋筋商店街でずうっと遊んでました。毎日、天満のあたりでご飯食べて、サイコーでしたね。ご飯と人間ウォッチングと。あとは吉本ですね。
【スイーツ好き】
昨日が誕生日で、7個の誕生日ケーキを各番組で用意していただいたんです。食べましたよ、少しずつは。縁起もんですからね。だから今回、超ダイエットして頑張ってます（笑）。
【1番ハマってるスイーツ】
いっぱいありすぎて…。好きなのは、かき氷です。大阪にもありますよ、おいしいところ。中崎町の「がるる氷」とか。でも僕は、同じ商店街にある「大阪浪花屋」が一番。縁があって、東京の麻布十番にある「浪花屋総本家」で店員が1人しかいない時に、かき氷を食べたんです。その子がこっちでのれん分けしてもらって店長になって。だから是非、行ってあげてほしいです。
たかはしかつのり●1964年12/15、神奈川県生まれ。99～04年｢サラリーマン金太郎｣、03～12年｢特命係長 只野仁｣など人気シリーズに主演し、映画化もされる。数多く話題のドラマや映画に主演し、現在は｢ワタシが日本に住む理由｣(毎月曜21:00～、BSジャパン)、｢ららら♪クラシック｣(毎金曜21:30～、NHKEテレ)など、バラエティ番組の司会にも活躍中
TVドラマ「後妻業」
毎週火曜日21：00～21：54(カンテレ・フジテレビ系)
原作：｢後妻業｣(黒川博行著 文春文庫刊) 脚本：関えり香 出演：木村佳乃、高橋克典、木村多江、伊原剛志、葉山奨之、長谷川朝晴、篠田麻里子、平山祐介、田中道子、河本準一、濱田マリ、泉谷しげるほか
HP：https://www.ktv.jp/gosaigyo/index.html
高橋晴代