“B-1”をきっかけに、一大ブームとなっている“地元グルメ”。実は都内にも、地元に根付いた名物メニューは各所にあり、今なお多くの人に愛されているという。そこで今回は、街の顔ともいえる東京の一品をリサーチ! 東京在住の人でも、意外に知らない極うまメニューに迫ってみた。
■地元住民に長年愛される料理! 東京・東十条「とん八」の「からし焼き」(700円/並)
東十条では、「からし焼き」が地元住民に長年愛される料理として有名だ。もともと同メニューは、昭和39年創業の「とん八」で、先代が作っていたまかないを偶然食べた客が気に入り、メニュー化するよう促したのがきっかけ…というスタミナ料理。これは、豚肉や豆腐を、ニンニク・ショウガ・唐辛子などがたっぷり入った醤油ダレで炒めて作る、ボリュームたっぷりの炒め物なのだ。甘・辛・うま味のバランスが絶妙で、その濃い目の味付けはご飯ともマッチ! テイクアウトもあるので、なかなか食べに来られない家族連れにも人気だ。
■江戸っ子ゆずりの豪快丼! 東京・品川「常盤軒」の「品川丼」(450円)
品川周辺はかつて漁業の街としてにぎわった土地。その名残からか、同スポットには「品川丼」と呼ばれる海鮮たっぷりの丼が存在する。中でも、品川駅構内で50年続く「常盤軒」の「品川丼」は、ご飯の上に盛られたゲソ・タコ・桜エビなど5種の海鮮入りかき揚げがボリューミーな上に、ワンコインで食べられるとあって大人気。さらに、注文から約1分で出てくるスピーディーさで、忙しいサラリーマンの強い味方にもなっているのだ。
■世代を超えて愛されるラーメン! 東京・八王子「みんみんラーメン 本店」の「八王子ラーメン」(480円/並)
八王子では、「八王子ラーメン」を出す店が40店を超え、街を代表する名物メニューとなっているが、中でも昭和57年に創業した「みんみんラーメン 本店」の同メニューは草分け的存在。「八王子ラーメン」の条件付けには諸説あるが、刻みタマネギが具でのること、ラードの膜が表面をおおっていること、醤油ダレであることの3つが基本の条件とされており、同店では、細かく刻んだタマネギと粗く刻んだタマネギの2種が使用されているのが特徴だ。さらに同店のラーメンは、タマネギの甘味に加え、スープの表面をおおう自家製ラードがまろやかな味わいを演出。世代を超えて愛される逸品となっているのだ。
まずは地元住民がほれ込むことで人気に火が付き、次第に街の“看板メニュー”となっていった料理たち。お出掛け先の街にそんなグルメがあれば、その街を知る意味でもチャレンジしてみるのはいかがだろうか。【詳細は10月5日(火)発売号の東京ウォーカーに掲載】
「とん八」TEL 03・3914・1208
「常盤軒」TEL 03・3442・2998
「みんみんラーメン 本店」TEL 042・624・2774